武井壮の「10万円企画」を ”売名行為” と批判する声は、はたして日本中の何%くらい実在するのか?

コラム

 

 

1月13日に放送された『バイキングMORE』(フジテレビ系)で、MCの坂上忍(53)とコメンテーターの方々が、現在タレントの武井壮(47)が行っている「10万円企画」をそろって大絶賛していた。

 
念のため、この「10万円企画」について簡単な説明をしておこう。武井は自身のツイッターで「コロナ禍に苦しむ飲食店や生産者を支援する企画をスタートする」と発表。1月9日には第1弾として「武井壮に10万円で出す勝負のシェフ渾身のメニューを食べさせてください!」、10日には第2弾として「もし個人向けに発送出来そうな美味しい食材とか、商品があれば武井壮が10万円分買い取ります(※なお、購入した食材の9割はフォロワーにプレゼントするとのこと)」と宣言。そして、実際に武井が訪れた店で食事している様子はYouTubeにアップされている……と、まあ、おおよそはそんな流れである。

 
ところが、同企画に対して、一部で「必死に売名しているな」「YouTubeの動画再生数稼ぎですか?」などの批判も寄せられている……と、番組が紹介。すると、ここまでの経緯を受け、出演者がいっせいに「すごくいい企画じゃない」「バカは売名行為って言葉しか言えないところがあるんですけど、武井さんの企画がすごいなと」……などと「批判への批判」の声を、かなり辛辣な調子で浴びせていた。

 
もちろんのこと「売名行為」とのレッテルは、すでに十分の知名度がある武井にとっては的外れな言いがかりにすぎないし、売名だろうがなんだろうが、ちゃんと“身を削りながら動いている人”にケチをつけるなんてえのは論外だ。YouTubeに関してだって、仮に10万円の投資で100万円の売り上げを手にしたとしても、それはそれでウィンウィンの関係ってことで、まったく問題ない……と思われる。

 
しかし! ここで一つ、素朴な疑問──はたして、今回の「10万円企画」を「売名行為」だの「YouTubeの動画再生数稼ぎ」だの……と批判する輩が、はたしてこの日本に何%くらい実在するのだろうか……と。一応、番組中では「一部」と前置きされていたが、本当に「一部中の一部」、つまり「相当にレアなインネン」なのではないのか?

 
後追い記事下にあるヤフコメ欄を眺めてみても、何百ものコメント中、武井を否定する論調はホンの数個の一桁台……。それも、

 

 
「(YouTubeに出ていた)この店、アクリル板すら設置していなかったね」

 
……ほか、わりと痛い部分を突いた内容で、「売名行為」論者は完膚なきまで叩きのめされていた。当の武井も、

 

 
「(売名行為とは)その通り! お店の名前をバンバン売ってテイクアウトとかおひとり様してくれる人増えたらいいよね!!」

 
……と、巧みに論点をズラし、まさに「圧勝」といった結末へと到りつつある。たしかに、心ない中傷がこうして駆逐されていくプロセスが見ていてスカッとする側面は否定できないけど、いっぽうで、攻撃しやすい稚拙なロジックが、メディアの取り上げ方次第では瞬殺でボコボコにされるさまに、ちょっとした恐怖をおぼえてしまうのも、また事実であった。ツッコミどころがほとんど見当たらない、周到かつ秀逸な企画ゆえ、しょうがないのかもしれないが……?

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