煮詰まるの意味は「アイデアが思いつかず行き詰る」ではない
コラム
「議論が煮詰まる」や「問題が煮詰まる」など、生活でよく使われている「煮詰まる」という言葉。
実は、意味を正しく理解しておらず、誤用している人が多いことをご存知ですか?
■「煮詰まる」の本来の意味とは
煮詰まるの本来の意味は、次の通りです。
に‐つま・る【煮詰(ま)る】 の解説
[動ラ五(四)]1 煮えて水分がなくなる。「汁が―・る」
2 討議・検討が十分になされて、結論が出る段階に近づく。「問題が―・ってきた」→生煮え
出典:Weblio「煮詰まる」
結論が出る段階に近づく(状態)になること、という意味が正しいのです。
■40代を境に意味が正反対に?
「国語に関する世論調査」によると、平成19年度に「煮詰まる」の意味を調査した結果、50代以上と30代以下の世代では正反対の捉え方をしていることが判明しました。
50代以上の世代は「結論の出る状態になること」と回答している割合が多く、30代以下の世代では「結論が出せない状態になること」と回答している割合が多かったのです。
正反対の意味で相手に伝わってしまう可能性があるので、今、正しい意味をしっかり覚え、間違えないようにしたいですね。
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