「忘れられない女性」の想い出はズバリ!「○○」にいつまでもこびりつく!?
「大人女子のためのWebメディア」をコンセプトとする恋愛サイト『Grapps(グラップス)』が、『「あんな子もういないよ…」男が忘れられない女子の共通点』なるタイトルの記事を配信していた。
男性が、別れてから後悔する女子の特徴を知っていますか? 彼と別れた後に「あんな子もういない…」と惜しんでくれるような女子になりたいですよね。
……とリード文(冒頭にあたる文章)にはある。そんな女子になってしまったら、
(1) 笑顔がとびきり可愛い
(2) 一緒にいられるだけで楽しそうにしてくれる
(3) 手作りのお弁当を用意してくれる
(4) いつも励ましてくれる
たしかに、これら4つの条件を満たしてくれる女子は「いい子」であることに間違いはないだろう。だがしかし! 我々男子からすると……(
たとえば「音楽」。その女性と一緒によく聴いていた曲、あるいは、その子にフラれたときに散々聴きまくった曲を再生したとき、それが仮に20年以上前の話でも、彼女との想い出は鮮明に走馬灯の如く蘇る。
また、同記事には「とびきり可愛い笑顔」とあったが、私は「笑顔」より、むしろその彼女の「笑い声」のほうがくっきりと記憶に残っている。そう!「忘れられない女性」は「視覚」ではなく「聴覚」にこびりつく。辛うじて「視覚」として頭に浮かぶのは、一緒に旅行した温泉だとか沖縄だとか京都だとか金沢だとかインドだとかの風景のみ……そして、そこに彼女はいない。
あと、「聴覚」以上に強烈なインプリンティングとして、こびりついているのが「嗅覚」に訴えかけてくる想い出である。彼女が使っていた柔軟剤、彼女が首筋にひっそりとつけていたフレグランス、決して苦にならないレベルの軽い腋臭の匂い……ほか諸々、それによく似た香りに偶然出会ったら最後、一瞬で“楽しかったあのころ”へとタイムスリップしてしまう。これまではまったくノーマークだった女性に、その香りを確認できただけで恋に落ちてしまうことも……何度かあった。
こうあらためて振り返ってみると、昔付き合っていた女性と再会する夢はよく見ても、その顔はぼんやりとしたままで、曖昧な輪郭の状態でとどまっている。もしかして、私が単に薄情な人間なだけ……なのかもしれないが?