真っ当から面白まで!? 橋本聖子氏の東京五輪・パラリンピック組織委員会・会長就任に関する著名人コメント一覧
東京五輪・パラリンピック組織委員会は2月18日、女性蔑視発言で会長を辞任した森喜朗氏の後任に橋本聖子五輪相を選任。ここに到るまでの紆余曲折や、人選そのものに対するさまざまな見解を、多くの“ご意見番”があらゆるメディアで述べている。
まず、元宮崎県知事でタレントの東国原英夫氏は『ゴゴスマ〜GoGo Smile』(TBS系)で「最初からシナリオはできていたと思う」と指摘。
「森さんの顔も立つ、政界にも、首相官邸の意向を合致させるのは橋本さんしかいないわけですよ」
「(山下泰裕氏や小谷実可子氏らの名前が上がったのは)官邸と組織委の戦略だと思います。いろんな人の名前をリークしておけば、いろんな候補者のなかから選んだというイメージになるじゃないですか」(東国原氏)
さすが元知事&衆院議員! まあ、おおよそはそんなとこなんだろうな……と、我々一般人レベルでも十分に得心のいく“経験者”ならではの分析である。
元大阪市長で弁護士の橋下徹氏は自身のツイッターで「あえて建前論で言うが」と前置きしながら、
「橋本大臣には森さんのように、どうしても五輪担当相でいてもらわなくては困る、余人をもって代えがたいという声は上がらなかったのか? そういう人が就く組織委員会会長とはどんな役割なのか」
……と、五輪まで5ヶ月という段階でのトップ交代劇を皮肉っている。さすが元市長&現役弁護士! どこから攻めても崩しようのない、完璧なロジックではないか。
さらには2月18日、タレントの石田純一も『斉藤一美 ニュースワイド SAKIDORI!!』(文化放送)に出演し、同騒動について以下のようなコメントを残している。
「今回は非常に切迫している状況ですし、いろんな決まりごととかを固く固く踏んできましたよね。個人的には、森(喜朗)さんが推したとかどうのこうのじゃなくて、ベストな人を選任するということで話し合っていればいいんですけどね。裏側まではわからないので」
さすが炎上王子! 「自分」という“腫れ物”に触らぬことを重点に置いた見事なまでに無難な、毒にもクスリにもならない“総括”である。「じゃあ、わざわざ文字数割いてまで紹介すんなよ!」って話なんだが(笑)、「当たり障りのないコメントの理想的なお手本」として、あえての抜粋に踏み切った次第であった。
さて。会長就任にあたり、橋本氏の最大のアキレス腱となっているのは、やはり2014年に発覚した「ソチ五輪フィギュアスケート代表の高橋大輔選手にキスを強要したセクハラ騒動」だろう。この件に関しては、教員評論家の尾木直樹氏が公式ブログで、
「セクハラスキャンダルに対する世界の目は厳しいものがあります。何よりも日本社会全体がセクハラスキャンダルに甘い国民だと誤解されかねません?」
……と、疑問を投げかけている。
いっぽう、俳優の梅沢富美男は2月18日に放送された『バラいろダンディ』(TOKYO MX)に出演し、
「あれ、セクハラなのかな。俺はセクハラじゃないと思うよ」
「お祝いで飲んでいればそういうこともあるだろうし、ハグしたり。彼女(橋本氏)もチュウなんて外国じゃ普通にやってますって言ってるじゃん」
「高橋選手が嫌だって訴えたらセクハラだよ。逃げて無理やり頭押さえて、ブゥしたらセクハラだけど、高橋選手は受けてる」
……と、セクハラ説を真っ向から否定し、只今ネット上で良識派からの総攻撃を受けている。
こうしたなか、あの『東スポWeb』が、カリスマロックバンド「DIR EN GREY」のプロデューサーで、同バンドの所属事務所社長でもあるダイナマイト・トミー(56)というヒトが自身のツイッターに投稿した怒りの“つぶやき”を紹介していた。
「セクハラ発言で森が辞任したのに、橋本セクハラ大臣が就任てヤバくね?」
「日本政府が女は男に抱きつくのはOKという国と堂々と世界に発信する気なら別にいいんだけど」
(少なくとも私は)聞いたこともないカリスマロックバンドの、しかもメンバーじゃなくプロデューサー兼所属事務所社長のツィートをわざわざ引っ張り出してきて一本の記事にまとめてしまうその剛腕ぶり! 発言内容の浅さと程よく乱暴なタメ口、それに「ダイナマイト・トミー」なる微妙かつ絶妙なネーミングセンスと、そこにただよう「誰それ?」感……さすがのチョイス! これぞ、東スポならではの真骨頂と呼べるのではなかろうか?