『スラムダンク』最終回の後!! 陵南…“天才・仙道”に主将を任せていいのか問題

コラム

citrus 二階堂銀河

アニメ化もされた人気バスケ漫画『スラムダンク』。今回は連載終了に作者・井上雄彦先生の手によって生み出された後日譚「あれから10日後―」のなかで描かれた、湘北高校の好敵手・陵南高校の“その後”を紹介していきます。

 

 

 

 

 

 

 

■仙道は新キャプテン失格!? 一方で魚住は、現役に厄介がられる“おせっかいOB”に

 

 

『スラムダンク』の連載終了から8年後の2004年12月、廃校となった三崎高校の校舎で開催された「スラムダンク1億冊ありがとうファイナル」。そこで作者の井上雄彦先生は、23枚の黒板に「あれから10日後―」というマンガを描画しました。

 

 

「あれから10日後―」で描かれた陵南では、新キャプテンに仙道が就任。しかし、仙道はさっそくサボってばかりで、チームは締まらない様子。彦一も「仙道さんは天才 そして生まれついてのリーダーや ただし…コート上においてのみ…!!」と心の中で嘆いています。

 

 

一方で元キャプテン・魚住は、そんな仙道のもとで部活動を行う現役の様子が気になって仕方がないようで、引退して板前の修業中にも関わらず毎日部活に顔を出している模様。「まだまだ仙道には任せられん!」と仙道の不在に怒り心頭な魚住は、完全に現役部員にとっての目の上のタンコブ状態に。

 

 

部活をサボって釣りをしていた仙道を見つけ出した部員一同。「バカタレェ」と怒鳴った魚住は勢い余って「そんなに魚が好きなら…俺とかわれ!! そして俺がキャプテン続投」と思わず本音を叫び、それを聞いた部員一同は揃って「ええ~~」という困惑の反応を見せたのでした。

 

 

 

 

 

■福田、越野、植草らは、次期キャプテンの座を巡り、熾烈な戦いが加速する戦国時代へ…

 

 

そんな仙道を見かねた田岡監督がキャプテン交代を検討している、というウワサがまことしやかに流れ始めた陵南バスケ部。それを耳にした現役部員たちにも変化が起きます。

 

 

ある日の練習中、福田が越野に強く接触してしまい「この野郎 あやまれ」と怒鳴られるものの、無視を決め込むという一幕が。「おのれ~~! 今は俺が事実上のキャプテンだろーが」と自負心がある越野と、仙道をライバル視していて「実力的に次は俺…」と闘志を燃やす福田。チーム内にギスギスとした雰囲気が流れるなか、「さーー切り替えていこうみんな! 明るく明るく」とリーダーシップを見せるキャラがいました。

 

 

それはなんと……植草。

 

 

作中ではそういった野心家な部分は一切描かれていませんでしたが、虎視眈々とキャプテンの座を狙っている様子。彦一に「ミョーにさわやかすぎません?植草さん!」と突っ込まれますが、「フッフッフッ ダークホース」と心でニヤつく植草でした。
 

 

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