『稲中卓球部』心優しき毒ガス王・田辺 あまりに可哀想すぎるシーンに同情の嵐…!?

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citrus 二階堂銀河

 

1993年~1996年に「ヤングマガジン」で連載され、1995年にはテレビアニメ化もされた人気ギャグ漫画『行け!稲中卓球部』。登場人物の一人である田辺は、その体臭から“毒ガス王”の異名を持ちます。今回は田辺の悲しすぎる名シーンを振り返っていきましょう。

 

 

■体臭をこっぴどくなじられた田辺が取った行動とは?

同級生が恋人とイチャついているのを目の当たりにし、不意にむなしくなった前野、井沢、田中は、木之下に女の子を紹介してもらうよう必死に頼みこみます。めでたく女子高生との合コン開催が決まって歓喜する三人でしたが、相手が四人なので前野たちももう一人誘わなくてはならなくなりました。

 

前野たちが誰を誘うべきか考えあぐねるなか、田辺はわざと前野たちのそばにピンポン玉を転がして自分の存在をアピール。目をそらされても回り込んで視線を合わせる田辺に観念して前野が誘いの言葉をかけますが、田辺は“えっ 僕はいいよいいよ そーゆーの苦手だし”と遠慮します。

 

田辺の回りくどい態度にイラついた前野と井沢は、“じゃどっか行けよ”、“ウザッてぇ”と田辺をこっぴどくなじった挙句、“もし一緒に行きたいのならプールの消毒液につかってこい”と容赦ない言葉を浴びせます。

 

深く傷ついた田辺を不憫に思って木之下は慰めるものの、当の田辺は“もういいよ木之下君”と言いながら、前野らの言葉を真に受けて塩素水に漬かり、全身を消毒して体臭を消そうとします。そうまでして、参加意向を表明する田辺……なんともいじらしさを感じるシーンです。

 

 

■善行のために部費を盗んだと勘違い…罪を被ってリンチに

心優しい性格の田辺は、いつも損な役回りをさせられます。卓球部室に置いたかばんの中の部費が丸々盗まれていたことに気がついた竹田。その犯人は田中で、犯行に及んだ現場をたまたま陰から見ていた田辺は田中を尾行します。

 

何かを大量に買い込み、路地裏へと移動する田中を追った田辺は、なんとそこで田中が野良猫や野良犬に餌をやる場面を目撃します。 “田中君!! 君はなんて優しい人間なんだっ!! ”と感涙し、“それに比べて僕はなんだ!! あんなに素晴らしい友達をドロボウを見るような目で…”と自責の念に駆られる田辺。

 

ところが、実際はマーガリンやバターを塗りたくった全身を犬猫に舐めてもらうことが、変態・田中の真の目的。その場面を見ることなく勘違いしたまま飛びだしてしまった田辺は翌日、田中の罪を被って自首します。

 

怒った部員に制裁を加えられる田辺。なぜ田辺が自首したのか意味がわからない田中ですが、自身も制裁に加わらないと不自然なので、田辺の顔面に容赦なくキック。田辺は真相を知らないまま、報われることもなくゴミ捨て場に投げ捨てられてしまいました。

 

 

■口が臭すぎて助けられない!?  川に溺れて死にかける田辺…

大食いチャレンジで定食屋のジャンボギョーザを食べ終えた田辺は、前野、井沢、田中と下校中、川で子供が溺れる場面に遭遇します。人でなしの三人に救助を強いられた田辺は、大食いの後で動くのもキツい状態ながらもやむなく川へダイブ。

 

田辺に抱えられ子供は助かりますが、田辺の口臭をダイレクトに浴びた子供は思わず“くさいっ!!”と田辺の顔を蹴飛ばし、今度は田辺が溺れてしまいます。一部始終を見ていた井沢たちは川辺をくだって田辺を見つけ出しましたが、引き上げた田辺は息をしていませんでした。

 

生死に関わるピンチであるにも関わらず、田辺に人工呼吸をする・しないで三人は激しく揉める事態に。結局、たまたま通りかかった京子に「救急車を呼ぶ」という選択肢があることを教えられ、前野と井沢は涙ながらに歓喜。なんとも無責任で無情なトリオですが、田辺はその後無事に息を吹き返し、九死に一生を得たのでした。
 

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二階堂銀河

編集プロダクションA4studio(エーヨンスタジオ)所属のライター。少年漫画好き。

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