『DEATH NOTE』実は凡人が熱い!! 天才同士の戦いに喰らいついた日本捜査本部の人々
アニメ化もされた大ヒット漫画『DEATH NOTE』。名前を書いた人間を殺害できる“デスノート”を使うキラ=夜神月と名探偵L、その後継者による頭脳戦が見所だが、天才たちに挟まれ奮闘した日本捜査本部の刑事たちの存在も印象深い。今回はそのうちの3人を紹介。
■相沢周市/感情的なのが玉に瑕な情に厚い熱血漢
アフロヘアーが特徴的な相沢周市は生真面目な熱血漢で、キラ事件の捜査では積極的な姿勢を覗かせていた。しかしながら、感情家な一面の持ち主でもあり、捜査本部の一員だった宇生田広数が第二のキラに殺害されたときには、後先を考えず現場に向かおうとしてLに止められる場面も。
妻子持ちで特に娘に対しての愛情は深く、キラ捜査のために警察を辞めることを迫られた際には、家族のために警察に残る決断を下し、一時的に捜査本部から離れて密かに事件を追っていた。
L死亡後の捜査のなかで2代目Lとなった月の行動に疑問を抱き、不審な行動を突き止めることはできたものの確たる証拠を見つけ出すには至らず、事件解決に大きく貢献することはできなかった。だが、キラ事件の解決後は夜神総一郎の後を継いで捜査本部のトップを務めており、結果的に捜査本部で一番の出世頭となった。
■模木完造/地味だけどすごい縁の下の力持ち
寡黙な性格の持ち主である模木完造は、大柄な体つきに似合わず器用に物事をこなせ、料理を得意としている。
Lが捜査を取り仕切っていた時代は、データ収集などの地道な作業から弥海砂のマネージャーとしての演技まで多彩な仕事ぶりを見せており、その能力の高さはLからも一目置かれるほど。
L死亡後の捜査のなかで、Lの後継者の一人であるニアが率いるアメリカのキラ捜査チームに軟禁された際には、相沢がニアに接触するまで一言たりとも言葉を発さないという驚きのタフさを発揮。その後も最後までキラ事件捜査に関わり続けた。
■松田桃太/ダメダメながら意外性はピカイチ!?
松田桃太は捜査本部の刑事のなかでは最も若手で、軽はずみな言動によってLやほかの刑事の怒りを買うことも多いトラブルメーカーだ。
迂闊な行動によって失敗する場面があったものの、意外な活躍をすることもたびたびあり、ヨツバキラこと火口卿介との戦いのなかでは体を張って自身の死を偽装し、火口逮捕の作戦では囮役を担った。
また、ニアに追い詰められた月が腕時計に潜ませたデスノートを使おうとした場面では、的確に腕を射撃して月の暴挙を止めるなど、射撃に優れていると思わせるような描写も。普段は役に立たないが、時折とんでもないホームランを打つムラの多い男とも言えるだろう。