【銀魂】万事屋・坂田銀時と真選組副長・土方十四郎 少年漫画にはあるまじき犬猿っぷり

コラム

citrus ダン・ブルウッド

 

2006年にテレビ放送を開始し、2021年1月8日の劇場版で完結を迎えたアニメ『銀魂』。作品の主人公である万事屋のリーダー坂田銀時と、武装警察・真選組副長の土方十四郎は似た者同士で会えば喧嘩ばかり。今回はそんな二人が主役のエピソードを紹介。

 

 

■第48話/まるで子ども!? 意地っ張りな二人の大喧嘩

顔を合わせれば喧嘩する銀時と土方。しかも、その内容は子どもさながらの意地の張り合いが多い。第48話「似てる二人は喧嘩する」は、全編にわたって二人の喧嘩が繰り広げられる短編となっている。

真選組に仲間を捕らえられた八虎留三兄弟は復讐を果たすため、真選組の要である土方の命を狙う。休日の土方に迫る三兄弟だったが、土方と銀時の喧嘩に巻き込まれて一人、また一人と倒れていく。

定食屋ではお互いの注文した料理を貶し合い、映画館ではほかの観客を巻き込んでの殴り合い、サウナでは意識が朦朧とするまで我慢比べと、場所を変えて喧嘩をし続ける二人の馬鹿馬鹿しさが印象的なこのエピソード。また、二人が通う定食屋は、第231話「葬式って初めていくと意外とみんな明るくてビックリする」でもクローズアップされるのでそちらも必見。

 

 

■第166話/両手が手錠でつながれた二人の珍道中!

続いての第166話「一つより二つ 一人より二人」も行く先々で揉め合う二人が描かれる。だが、こちらのエピソードでは土方を貶めようとする沖田の存在によって、周囲を巻き込んだ第48話とは逆に二人がとんでもない事態に陥れられる。

アパートの張り込みをしていたところを銀時に邪魔された土方は銀時に手錠をかけるが、誤って自分にも手錠をつけてしまい、さらに沖田の悪戯で両手が手錠でつながれてしまう。最悪の状況のなかで土方が狙っていた犯人がアパートから動き出し、二人はしぶしぶ追跡を開始する。

序盤~中盤の大騒ぎも楽しいが、ある言葉で激昂した銀時と土方が息の合った連携プレーで大立ち回りを見せた終盤が最大の見所。二人の情けない姿から腕っぷしの強さまで楽しめる名編と言えるだろう。

 

 

■第287~289話/単なる入れ替わりで終わらない大暴走編

第287話「おれがマヨラーで あいつが甘党で」に始まる3話は「リーダー入れ替わり篇」とも呼ばれ、その名の通り万事屋と真選組のリーダーである銀時と土方が入れ替わってしまう。

トラックに跳ね飛ばされた二人は魂が入れ替わり、それぞれの立場で活動することとなったが、ぐうたらな銀時と厳格な土方の性格の違いによって、万事屋と真選組は全く違う組織へと変貌。さらに、銀時の魂の半身が乗り移った猫の死骸が怪物になってしまったため、元の体に戻るため怪物退治をする羽目になる。

性格が正反対な人物同士の入れ替わり自体は定番のネタながら、そこに一捻りも二捻りも加えるのが『銀魂』流。仲間たちを巻き込んでの大騒動と、どこへ向かうのか予測不能な暴走っぷりがひたすらに楽しい中編だ。

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