『銀魂』そんじょそこらの漫画のドSとは全く違う…ドS美男子・沖田総悟の世界観

コラム

citrus ダン・ブルウッド

 

アニメ『銀魂』は、2006年からの15年間でテレビシリーズが4期、映画が3作製作された人気作。多彩な登場人物のなかから、今回は武装警察・真選組の一番隊隊長ながらサボり癖のあるドS美男子・沖田総悟がメインのエピソード3本を紹介。

 

 

■第65話/大人げなさすぎ! カブト狩りの男・沖田

お互い負けず嫌いな性格で口が悪く、互角の実力の持ち主であることから万事屋の紅一点・神楽と喧嘩を繰り広げることが多い沖田。第65話「少年はカブト虫を通し生命の尊さを知る」もそんなエピソードのひとつ。

子どもたちの間でカブトムシに相撲をさせる遊びが流行している最中、沖田はカブト狩りの男として噂になっていた。神楽は定春28号というフンコロガシの仇を討つため銀時たちと共にカブト狩りに向かうが、そこには将軍が飼っているカブトムシを探す真選組の姿があった。

カブト相撲に乗り込んで子どもたちからカブトムシを奪い去り、神楽と壮絶なカブトムシ争奪戦を演じ、さらには巨大な怪虫で神楽と戦おうとするなど、沖田の大人げなさが前面に出ていることがポイント。また、自らカブトムシに扮するシュールな姿も必見だ。

 

 

■第86・87話/実はシスコン!? 明かされる沖田の胸の内

沖田は真選組の副長である土方を目の敵にし、事あるごとに嫌がらせをしている。第86話「羊数えるの自体に夢中になったりして結局眠れないことも多い」、第87話「私と仕事どっち大事なのとかいう女にはジャーマンスープレックス」では、沖田が土方を敵視する理由が語られた。

結婚の報告のため、真選組の屯所にやってきた沖田の姉・ミツバ。だが、その婚約者の蔵場当馬は攘夷浪士と取引をしている武器商人だった。死期が近いミツバの幸せを願う沖田は、蔵場を逮捕しようとする土方を止めようとするが聞き入れられず、土方への苛立ちを募らせる。

このエピソードの見どころは、ミツバの前で猫を被り、素直な弟を演じる姿から、土方の態度に怒りを募らせる姿、自らの手で蔵場に引導を渡す姿など、さまざまな沖田の顔が描かれたことにある。自身の本心を滅多に口にしない沖田の独白にも注目。

 

 

■第186・187話/汚名を被った沖田が護りたかったものとは?

自他ともに認めるドSの沖田だが、時折優しさを垣間見せることもある。第186話「死亡フラグに気をつけろ」と第187話「フラグを踏んだらサヨウナラ」では、沖田の優しさと真選組としての矜持が描かれた。

街中で霧江という少女に命を狙われた沖田。霧江は真選組と創界党が対峙した六角事件に巻き込まれて死亡した六角宗春の娘で、創界党の生き残りにそそのかされ沖田を襲撃したのだ。沖田は部下の神山と事件の再捜査を始めるが、霧江と彼女に協力する神楽と共に囚われの身となってしまう。

神山をかばうため、霧江の中の父親像を汚さないために、自ら汚名を背負う沖田の生き様が表れているこのエピソード。さらに、終盤では大立ち回りを見せ、その強さを遺憾なく発揮した。多くを語らない沖田らしいラストも印象的だ。

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