『金八先生』時代のツッパリ演技は健在!? 三原じゅん子参議院議員のあまりに鋭すぎる“メンチ”に思わず鳥肌!

コラム

 

自民党の三原じゅん子厚生労働副大臣の「メンチ」がちょっとした話題になっている……らしい。「メンチ」とは、もちろん「細かく刻む」の英訳「mince(ミンス)」を由来とする「挽肉」のこと……ではなく、関西弁による「メンチを切る」──つまり「睨みつける」という意味で、関東では「ガンを飛ばす」「ガンをたれる」などと表現されるほうのヤツである。

 
事の発端は、新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長が6月2日の衆院厚生労働委員会に出席し、東京五輪開催について「今の状況で普通(開催)はない」としたうえで、「そもそも五輪は一体なんのためにやるのか、目的が明らかになっていない」と指摘したときの話──その際に、尾身会長の後方横で見きられる格好となった三原副大臣のあまりに鋭い目つきに、ネット上では

 

 
「ニュースで尾身会長が映る度に、横にいる三原じゅん子が気になりすぎる」

 
「尾身さんの後ろで三原じゅん子が怖い」

 
「すごいメンチ!」

 
「ガンつけすぎ」

 
……といった書き込みが散見されているという。

 
私もその映像は何度もニュースで観た。幾分うなずいているようにも見えたため、猛烈に集中しながら尾身会長の発言を噛み締めるかのごとく納得していたのか、それとも「余計なこと言いやがって…」と脳内で怒りをぐらぐらと沸騰させていたのか、そこらへんの三原副大臣の本意はよくわからない。が、どっちにせよ(決して大袈裟ではなく)全身鳥肌モノクラスにおっかなかったことだけは間違いない。マスクをしているぶん、その黒部がちな目力から放たれる異様なまでの眼光が、よりいっそう際立つのだ。

 
いろいろと賛否はあるものの順調にキャリアを積み重ね、国会内でも磐石の地位を築きつつある三原じゅん子に、女優時代の「三原順子」を鮮烈なまま記憶にとどめている御仁は、まだ多いのではなかろうか。『3年B組金八先生』でツッパリ女子中学生の「山田麗子」を好演し、人気が急上昇。同級生へのリンチシーンでの

 
「顔はヤバいよ、ボディやんな、ボディを」

 
……は、演技には見えないリアリティ溢れる名セリフであった。

 
さらに、1987年には俳優兼ミュージシャンの立川利明氏とのデート中、尾行をしていた『フライデー』の記者とカメラマンに暴行を加え、現行犯逮捕されたという「武闘派」さながらの彼女だったが、2008年に患った子宮頸がんからの復帰をきっかけとし、医療や介護問題への関心を深め、2010年の参院選で自由民主党から比例区で出馬し、見事当選。「二足のわらじを履けるほど国会議員の仕事を甘くは考えていない」と、女優業を引退した。

 
以降、2015年の参院選でも100万票を集め、得票率24.5%でトップ当選。参議院厚生労働委員長(2016年〜)や自民党内閣第二部会長代理(2019年〜)などの役職を経て、2020年には厚生労働副大臣に就任している。

 
2019年の参院本会議では、野党が提出した安倍晋三(当時)首相の問責決議案への反対討論に立ち、「恥を知れ!」と野党を一喝。金八先生時代から1ミリも錆び付いていないそのド迫力に議場が一瞬凍てついたとも聞く。そして、野党からの批判を一身に浴びる憎まれ役を演じ切る度量の良さが、自民党内での高評価へとつながっているようだ。

 
三原副大臣の政治理念云々に関して私はまったく明るくはないけれど、右だの左だのどこの派閥に所属しているだの……は抜きにして、こうした昔気質の姉御肌なコワモテ議員ってえのも、なんとなく政権に一人は必要……なのかもしれない?

 

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