【HUNTER×HUNTER】戦闘時は役に立たない!? けど侮れない“非戦闘系の念能力”3選

コラム

TND幽介

 

コミックスの累計発行部数7200万部以上を誇る大人気漫画『HUNTER×HUNTER』。長期連載にも関わらず未だ根強いファンを獲得している同作には、無数の念能力者が登場してきた。今回は直接の戦闘能力を持たない非戦闘系の念能力をご紹介。

 

 

■ビスケット=クルーガー/ゴンとキルアの師匠である大ベテランの意外な念能力

まず紹介するのは、グリードアイランド編から登場した女性ハンター、ビスケット=クルーガーの能力だ。“ビスケ”の愛称で知られる彼女は、一見すると金髪ツインテールにゴスロリ風のファッションに身を包んだ美少女に見える。しかし、その実はマッチョすぎる肉体を覆い隠した、実年齢57歳というベテランなのだ。

そんなビスケの能力は「魔法美容師(マジカルエステ)のクッキィちゃん」というエステティシャンを具現化したもの。オーラを変化させた様々なローションや、巧みなマッサージを駆使することで、驚異の美肌効果や30分で8時間の睡眠に相当する休息を得られるなど、無数の効能を発揮してくれるのだ。

ビスケ自身が屈強な肉体と巧みな念操作スキルを有した、作中有数の戦闘者であることは間違いないのだが、この能力自体に戦闘能力は皆無。敵との戦闘前にこの能力をビスケから明かされたキルアは「(戦闘に)全く使えねーじゃねーかよ!!」とツッコミを入れていた。

 

 

■ビノールト/ハサミを使って敵を襲う危険な食人鬼ハンターの変態的能力!!

次も、ゴンたちがグリードアイランドで遭遇したハンターを紹介したい。その名はビノールト。ひょろりとした体躯にツンと尖った短髪に三白眼。近寄りがたい猟奇的な雰囲気を持った男であり、実際に人(特に22歳の若い女性)を殺して食らう趣味のある危険な殺人鬼だ。

劇中では、グリードアイランドに来て日の浅いゴンとキルアを付け狙い、最終的にはそこに居合わせたビスケに対して襲いかかるも、圧倒的な実力差に敗北。その後はビスケ主導によるゴンとキルアの戦闘訓練の相手として、2週間も拘束されるなかで己を見つめ直し、自首することを決意した。スラム街出身の彼は、幼少期は優しい性格をしていたが、親切心で声をかけた旅行者にリンチされた経験などを通して、性格が歪んでしまったようだ。

そんな彼の能力「切り裂き美容師(シザーハンズ)」は、愛用のハサミで切った相手の髪を食うことで、切られた本人さえ知り得ない肉体の情報を知る、というもの。自身の食人趣味を彩るかのような変態じみた能力だが、あくまで肉体の情報を知るだけなので、弱点のない肉体を持った格上相手には知り得た情報も役立てづらく、戦闘には不向きな能力と言わざるを得ないだろう。

 

 

■コルトピ/盗賊「幻影旅団」のメンバーながら、戦闘力ほぼゼロな念能力

最後は、作中でも有数の実力者が揃った盗賊集団「幻影旅団」のメンバーである、コルトピの念能力を紹介したい。子供かと思ってしまうほどの低身長、上半身を覆い尽くすほど長い髪の毛、そこから覗く不気味な瞳を持つミステリアスなキャラクターのコルトピ。

ヨークシンシティ編で他の幻影旅団とともに登場した彼は、無口な性格もあってか劇中で発したセリフがかなり少なく、その謎に包まれた人間性も魅力の一つと言えるだろう。コミックスで明らかになった旅団内の腕相撲ランキングでも最下位だったように、そもそも非戦闘員に位置付けられた存在なようだ。

そんなコルトピの能力「神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)」は、左手で触った物体の複製を右手から念能力で具現化するというもの。複製の精巧さと完成度は本物と寸分たがわぬばかりか、コルトピにとってセンサーとも言える“円”の性質も持っているようで、複製品のある場所などが手に取るようにわかる機能がある。団長のクロロから“レアな能力”と言う趣旨の発言までもらった高性能な能力だが、しかし戦闘力という側面では皆無と言っていいだろう。

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