【危険】電源が入らず何度もスイッチを押したら…電子タバコが爆発! 原因は?
アメリカ、サウスカロライナ州レキシントン。仰天スタッフは、この街で暮らすある男性のもとを訪ねた。
その男性の名前はEさん。彼は、あるものの爆発により命を失いかけた。
それは2015年、フロリダ州ネープル。その時、Eさんはシングルマザーの姉のMさんと姉の息子との3人で暮らしていた。
ある日の朝、仕事のためいつもより早く起きたEさん。その頃 姉のMさんはまだ寝ていた。
その時、なにか変な音がした! 異変に気付いた姉がEさんの部屋へ行くと、なんとそこには、すすだらけになり倒れているEさんの姿が!
Eさんは口の周わりにひどい火傷を負っていた。さらに呼吸が出来ない危険な状態!
すぐに救急車を呼び、近くの病院へ! 重度の火傷だったため、設備のあるマイアミの病院へ移された。
状況は深刻だった。昏睡状態に陥り、命も危ういと言われた。しかし8日後、奇跡的に意識を取り戻し20日後に退院することができた。
彼の命を脅かしたものがその後判明する……それはなんと電子タバコだった! 電子タバコとは、液体などを加熱し味の付いた水蒸気を楽しむもの。電源を入れると液体を加熱し始め、吸うことができる。
タバコに比べ体に害が少ないとされているので、禁煙目的で始める人もいる。Eさんも健康を考え、タバコから電子タバコへ切り替えた。
そしてあの日、いつものように電子タバコを口にしたが、何度スイッチを押してもなぜか電源が入らない。壊れたのか?と、思ったその瞬間、突然爆発したのだ!
アメリカの消防局によると2009年から2016年の間に電子タバコによる爆発事故や火災は、なんと195件もあり、133人の負傷者が出ているという。
中には、破片が頭部へ刺さり死亡したケースもある。
■多発する電子タバコの事故の原因は?
しかし電子タバコの爆発の原因はなんなのか? その一つが、リチウムイオン電池だと言われている。
リチウムイオン電池とは、充電が可能で繰り返し使用でき、ノートパソコン、スマートフォン、モバイルバッテリーなど様々なものに使われている。
小型で大きなパワーを出せるという利点があるのだが、リチウムイオン電池をボルトなど、金属と一緒に入れ放置すると……次第に煙が出始め、激しく火花を散らして爆発! これは金属に接触し、ショートしたことにより発生したもの。
実際に、ポケットの中で、電池とコインが接触し爆発する事もある。
Eさんが使っていた電子タバコは、電圧を制御する回路がなく、異常発熱を引き起こしやすいタイプのものだった。
そして、何らかの原因で電池に大きな負担がかかり、想定外の爆発が起こってしまったと考えられている。
このような事故を起こさないために、一般的に販売されている電子タバコにはリチウムイオン電池の電圧を制御する回路が入っている。
ちなみに、日本で愛用者が増えているのは、電子タバコではなく、加熱式タバコ。リチウムイオン電池を利用しているが、正規品には制御回路が入っており、これまでに爆発事故は報告されていない。
事故を防ぐためには、「信頼できるメーカーのものを買う」「正規の充電ケーブルを使用する」「衝撃を与えない」といったことが挙げられる。(2018年7月17日OA)
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