自分自身の可能性を潰していませんか? 「ノミの天井」から学ぶ "思い込み" の恐ろしさ

コラム

 

ノミが、どのくらいジャンプするか知っていますか? 最近は、ノミ自体を見かけなくなったため、ピンとこない人も多いと思います。ネコやイヌを飼っている方は身近かもしれませんが。

 

実は、2mmほどの体長に対し、約20センチは飛ぶといわれています。
そのノミに高さ5センチのガラスのケースをかぶせ、3日間放置したとします。
ノミは必死にジャンプを繰り返しますが、頭をすぐに“天井”に打ち付けてしまいます。何度も、何度も。

 

3日後、ガラスのケースを外すとどうなるでしょうか?
約20センチ飛べたノミが、5センチしか飛べなくなってしまいます

しかし、その横に健常なノミを放すとどうなると思います?また約20センチ飛べるようになるのです。

 

これは、「世界で最も有名なノミの話」としていわれています。
この中の「ガラスのケース」こそ、私たちが「できない」と勝手に決めつけている思い込みです。

 

「1マイル(1600メートル)4分の壁」というものが、かつてありました。「1マイル4分を切ることは、人間には不可能だ」と言われていました。
ところが、1954年、イギリス人のロジャー・バニスターが、1マイルを3分59秒4で走り、4分の壁を初めて破りました。
すると、1年後には23人もの選手が壁を破ったのです。

 

「500ポンド(227キロ)の壁」もかつてありました。「人間はどんなに頑張っても重量挙げのジャークで500ポンドは挙げられない」といわれていました。
ところが、1936年のベルリン・オリンピックで、ロシアのバレリー・アレクシスが「499ポンド」を挙げたところ、実は「500ポンド」の間違いで、偶然にも壁を破ってしまいました。
すると、同年に6人もの選手が500ポンドを持ち挙げたのです。

 

ロジャー・バニスターとバレリー・アレクシスが、「できない」という思い込みを外してくれたおかげで、記録は次々に塗り替えられました。
私たちは、ふだんの生活でも、「できない」と思い込んで諦めていることがあまりにも多いのではないでしょうか。これは、いわゆるノミの「ガラスのケース」です。その「ガラスのケース」を外してください。外すことで、意外に簡単に「できる」ようになるかもしれません。

 

何かの壁にぶつかったとき、ノミの話や、バニスターやアレクシスを思い出してみてください。突破のきっかけになり、世界が変わります。

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