MLBのホームランダービーにオールスター! 日本が、全米が、大谷翔平にフィーバーした歴史的2日間を振り返って…

コラム

 

エンゼルスの大谷翔平選手(27)が7月12日(日本時間13日)、米国コロラド州デンバーのクアーズフィールドで行われたMLB主催のホームランダービーに日本人初として出場(結果は惜しくも一回戦で延長戦のすえ敗退)。翌13日(日本時間14日)には、オールスターゲームに、特別ルールによってア・リーグの先発投手と「1番・DH」として出場。史上初の「リアル二刀流」を披露するという偉業を成し遂げた。バッターとしては残念ながら、2打席無安打であったものの、ピッチャーとしては100マイル超え(=約161キロ)の速球をバンバン投げては1イニングを3人で完璧に抑え、勝利投手の栄冠を獲得した。

 
メジャーのオールスターで、スタメン1番は2010年のイチロー以来、日本人の先発投手は1995年の野茂英雄以来、日本人勝利投手は2019年の田中将大に次いで2人目……ほか諸々、かつてのレジェンドが野手として、投手として残した素晴らしい記録を一人で達成してしまった、そのすごさを語りはじめるともうキリがないのだけれど、もっともシンプルでわかりやすい賞賛の言葉は7月14日、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)に出演していた“元プロ野球選手”の長嶋一茂が、オールスターの生中継をスタジオで鑑賞しながら、つい漏らした“つぶやき”なのではなかろうか。

 

 
「昨日、ホームラン競争に出てた方が今日投げて160キロ出すんですよ? これは(絶対)見(ら)れない。考えられないもん」

 
技術的な面についても少々触れておくと、これまた挙げればキリがないのだが、私個人としては、元中日監督の落合博満氏によるバッティング分析が一番しっくりハマり、「なるほど!」と納得できた。

 

 
「技術というよりは対応力。昨季と比べて今季は右肩が中に入らないようになり、ベース板の上のストライクゾーンを見極められるようになった。あのアッパースイングは相当なパワーを必要とするため、我々の時代ならすぐ修正されたが、大谷のそれはおそらく自分で模索したなかで見つけた、本人にとっては理想のスイングなんだろう」

 
「(大谷の)身長は193㎝か。ならば、メジャーの環境に慣れれば打者としての数字(成績)は残せる。それほど身長は、打者にとって大きなものなんだ。

たとえば、剣道のように相手を正面から両目で見られれば、竹刀を狙った位置に振り下ろせるはずだけど、打者は(投手が小高いマウンドに立ってボールを投げ込んでくるため)首を横に捻って斜め上から来るボールを見る。そのボールも速度や軌道が多様だ。要するに、打撃の確実性を高めるためには、いかに投球視覚的誤差を小さくするかにかかっている。だから、身長が高ければ高低の誤差には対応力もあがるだろう」

 
超一流が語る、超一流によるコンマ数秒数ミリレベルのバッティングメカニズムの妙を私なんぞの素人が一から十まで理解できるはずもないのだが、ここでまったくもっておこがましすぎるにも程があることを承知で、ワタクシ山田ゴメス選手のバッティングフォームをご覧になっていただきたい。

 

 
もはや「別のスポーツ」と言ってよいくらい、すべてが根本から異なっている。ちなみに私は約20年にわたる草野球歴において、まだ一度もホームランを打ったことがない。一度でいいから「オオタニサン」みたいに豪快なホームランを打ってみたい……。

 
話を戻そう。また、落合氏はいまだ「リアル二刀流」による“働きすぎ”への懸念がにわか燻(くすぶ)るなか、こう断言している。

 

 
「(プロ野球選手にとって)怪我はつきもの。不慮の事故としてわりきらなきゃいけない。気を遣って(試合を)休ませると、休み癖がついて逆に疲労感が抜けなくなることもある。(だから)休むことは勧めない。(休む・休まないは)1年が終わってからの結果で精査することであって、今論じることではない。(とにかく大谷は)楽しそうにやっている。そこが一番じゃないかと思う」

 
ふぅ〜むっ! あくまで勝手な推測ではあるが、大谷選手は「できるかぎり長く現役でいること」より「今、この瞬間瞬間を全身全霊で輝くこと」へのこだわりのほうが強いのではないか? そして、今を輝くための努力の積み重ねが、副次的に現役の期間の延長にもつながっていく……。

 
今年になってから、朝起きるとまず「今日の大谷選手の成績」をチェックするのが私の日課になっている。そこで彼がホームランを打ったり一勝をあげたりしていたら、その日はイイことありそうな予感が──こんな風に大谷選手の日々における一進一退が『めざましテレビ』の星座占い「今日の運勢」代わりになりつつある日本人も決して少なくはないだろう。本当に本当に……これからもよりいっそうのご活躍を心からお祈りしております!

 
最後にあとひとつだけ! 大谷選手がオールスター戦前のレッドカーペットショーに登場した際に着用していたネイビーのジャケットとパンツのセットアップは『HUGO BOSS(ヒューゴ・ボス)』で、じつのところ私も愛用しているドイツのブランドだったりする。ここで再びおこがましすぎるにも程があることを承知で、ワタクシ山田ゴメス選手による『HUGO BOSS』の着こなしをご覧になっていただきたい。

 

 

 

もはや「別の人種」と言うよりは「別の生き物」である(笑)。

 

こちらの記事もおすすめ!
「脈ありますか?」婚活で知り合った看護師の人に向かって聞いてみたら…"大喜利力" の高い返答に称賛の声

「脈ありますか?」婚活で知り合った看護師の人に向かって聞いてみたら…"大喜利力" の高い返答に称賛の声

ページトップ