『ガンダム 閃光のハサウェイ』ハサウェイがもう色々な意味で“オトナ”だとわかる名言

コラム

citrus 堺屋大地

 

大ヒットとなった映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』は、アムロとシャアの最終決戦(『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』)から12年後を舞台にした作品。今回はヒロイン ギギとの会話のなかで主人公 ハサウェイが発した“オトナ”な名言を紹介。

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』は、反地球連邦政府運動「マフティー」のリーダーであるハサウェイ・ノアが主人公。ハサウェイは偶然、敵対する連邦軍大佐ケネス・スレッグ、そして謎の美少女ギギ・アンダルシアと出会ってしまい――というストーリーです。

 

 

■「そうか、辛いんだ」

ハサウェイがマフティー本人(反地球連邦政府運動リーダー)であることを、あっさり看破してみせたギギ。少々動揺するハサウェイをよそにギギは楽しそうにしています。

そんなギギに対し、「言葉で人を殺すことができるということは、覚えておいてほしいな。これは比喩ではないよ」と忠告すると、今度はギギが情緒不安定に。続けてハサウェイは「しかし、事実というのは注意深くゆったりと進行するものさ」と諭すのです。

ギギがそのハサウェイの言葉に、「そうだね、それ最近わかるようになった…」と納得するとハサウェイがこう言います。

「そうか、辛いんだ」

ほんの少し語り合っただけにもかかわらず、ハサウェイはギギが抱え込んだ“何か”を察し、瞬時に心情を理解するのです。そんなハサウェイからは、彼自身も辛い経験をしてきたのだと読み取れるでしょう。

 

 

■「危険になるのはもっと嫌だから、喋らない」

空港から高級車の後部座席に乗り込み、ホテルに向かうハサウェイとギギ。ハサウェイが物思いにふけりながら車窓を眺めていると、ギギが「何が気になるの?」と問いかけます。

するとハサウェイは、運転手に会話を聞かれたくなかったのか、ギギの耳元に顔を近づけてこう囁くのです。

「危険になるのはもっと嫌だから、喋らない」

ハサウェイはギギに惹かれながらも、彼女の超常的(ニュータイプ的)な感性への警戒心も怠っていなかったのでしょう。

にしても、『逆襲のシャア』時代の12年前は幼くウブな少年だったハサウェイが、こんな美女に臆することなく顔を近づけ、セクシーに囁く姿に、彼が“オトナ”になったのだなと感じられるセリフでした。

 

 

■「どこかまわず裸でいる女は嫌いだな」

ギギの強引な提案により、なし崩し的に高級ホテルの同室に泊まることになったハサウェイとギギ。ベッドルームは別々だったため各々の時間を過ごしていたところ、ハサウェイは偶然、着替え中のギギの半裸を目撃してしまいます。

ギギが「失礼ね!」と怒るのだが、そもそも同室に誘ってきたのはギギのほうなのだから、いわゆる逆ギレ。そんなギギに対して、ハサウェイは平然とこう言ってのけるのです。

「よくそう言える。夫婦でもないし、同棲をOKしたわけじゃない。そうであったにしても、どこかまわず裸でいる女は嫌いだな」

半裸の美女が目の前に急に現れても、一縷の下心も見せずスマートに対応。もうハサウェイが“コドモ”ではなく、女性経験もある“オトナ”であると思わせるのに充分なシーンだったと言えるでしょう。

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