コンセントに触れると感電してしまうほど…「大量の手汗」に長年悩み続けた芸人
少年を苦しめるもの…それは大量の手汗! 長年悩み続けたのは、お笑いコンビ「アイデンティティ」の見浦彰彦だった。
最初に気づいたのは小学3年生の頃。授業中に教科書が濡れていた。原因は大量の手汗……暑いわけでもないのになぜかびっしょり。
周りの友達を見ても、同じように濡れている子は1人もいなかった。これは自分だけのことなのか? すぐに母親に相談した。とはいえ、他に症状はない……母もそれほど心配しなかった。
やがて、手汗でこんなことが。コンセントを手に汗をかいた状態で触れると……感電することもあった。体育では手が滑ってしまい、鉄棒が全くできなかった。
彼の場合、手だけではなく、足の裏からも大量に汗が。そのため蒸れて、年中ニオイに悩まされた。
手汗が酷いとバレたくない。そう思うと、だんだん人と手が触れるのが怖くなった。
ところで、手や足以外は普通だった見浦……なぜここまで手汗が出るのか? それは『手掌多汗症』と呼ばれる病気だった。
人の発汗には大きく2種類ある。暑い時や運動した時に体温を下げるため汗をかく「温熱性発汗」と、体温とは関係なく、緊張や興奮、精神的ストレスなどを感じると、交感神経が興奮し汗をかく、「緊張性発汗」がある。
手掌多汗症は、緊張性発汗により手から汗が過剰に出る病気で、多くの場合、足裏からの発汗も伴う。
緊張性発汗というのは多くの人が経験するが、手のひらから汗がしたたり落ちるような人は100人に1人ぐらいだという。
■運命の出会いによって救われる
そんな見浦も、高校生になると彼女ができた。でも……手をつなごうとした彼女を拒絶してしまう。「腕組む方が好きだし」と、苦しい言い訳でごまかし続けた。
この頃、緊張すると顔や脇にも汗が多く出るようになり……。やがて、彼女から別れを切り出されてしまう。
そんな思春期を過ごした見浦は、芸人を目指し上京。汗の量は相変わらずだったが、この世界ではみんなが必死。そのためあまり気にせずにいられたが夏場は汗が目立つので、Tシャツはいつも白か黒。
制汗スプレーは1年中欠かせず、汗が出ないことを願う毎日。そんな見浦に、運命の転機が!
それは同期との飲み会で、タレント活動をしていた串田えみさんと知り合い、やがて交際が始まった。
そして悩む。手汗のことをいつ言うべきか? これまで手汗を隠して、辛い別れもあった……やっぱり隠すのは良くない!! そして覚悟を決めて打ち明けた。
すると、彼女が驚くべきことを言った!!
えみ「私すっごい乾燥肌なの、手とか超カッサカサ! だから私たち相性いいんじゃない?」
見浦はその一言に救われた。
その後、2人はめでたくゴールイン! 翌年には娘が誕生し幸せいっぱいに! 芸人としても、相方・田島の野沢雅子のモノマネがブレイクし、徐々に仕事も増え順調だった。
■手術によって手汗は抑えられた
ある日の営業でサイン会があり、手汗で色紙を取り替える羽目に。すると相方・田島からこう言われた。
田島「仕事に支障が出るのはきついでしょ。手術とか受けてみれば?」
実は『手掌多汗症』は、背骨の横にある交感神経の一部を焼き切る手術によりほぼ100%、発汗を抑えることができる。
それを知るとすぐに病院へ。しかし、手術には「代償性発汗」という副作用がある。それは、手の汗を抑える代わりに、軽い運動でも、胸や背中、お尻など別の場所から汗をかくこと。
手術を受けたおよそ9割の人に代償性発汗が表れるというが、そのメカニズムは判明してなくどんな症状が表れるかは、手術をしてみないとわからないという。それでも見浦は手術を希望した。
こうして2019年1月、手術を受けた。すると手汗は抑えられるようになったが……代償性発汗で次は胸と背中が異常に汗をかくようになってしまったという。
実際に軽く動いた後、背中を見せてもらうと、背中に大粒の汗がどんどん噴き出してくる。見浦のような、激しい代償性発汗が表れるのは100人に1人か2人だという。
それでも、長年の手汗で悩んでいたストレスは消えたので手術して良かったと語る見浦。手汗に悩む人は意外に多い。困っている方はすぐに医師に相談することをお勧めします。(2020年2月4日OA)
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