『るろ剣』喧嘩屋・左之助(実写で演じたのは優香の夫!)の熱い戦いをプレイバック!!

コラム

citrus 二階堂銀河

 

明治11年を舞台に剣客の戦いを描き、アニメ化もされた人気漫画『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―』。主人公・剣心の仲間である左之助が、背中に「悪」の一文字を背負ったきっかけと、その信念のもと繰り広げられる熱い戦いを振り返ってご紹介していきます。

 

 

■左之助が背中に宿す「悪」一文字の意味

物語本編のおおよそ10年前、少年時代に維新軍方の部隊・赤報隊に属していた左之助。しかし、維新軍の裏切りによって、尊敬し親っていた相楽総三隊長を亡くしたうえに、赤報隊は「ニセ官軍」の汚名を着せられてしまいます。それがきっかけで、左之助は背中に「悪」一文字を背負うようになり、以降は喧嘩に明け暮れる日々。

そんな折、明治11年が舞台の本編にて、仇敵である元・維新志士の剣心と出会い、決闘へ。そこで剣心に大敗を喫してしまいますが、剣心に対して「新時代を夢に描いて闘った相楽隊長とこいつは同じじゃねェかよ」、「そして今なお闘い続けている」と、絶望していた自分自身を省みるきっかけになりました。それから、左之助は晴れて剣心の仲間に。

 

 

■かつての同胞に同調し、同胞が企む凶行に一度は力を貸そうとするが……

とある日、左之助は元・赤報隊で同胞だった月岡克浩と再会します。月岡は左之助同様、赤報隊を裏切った末に無実の罪を着せた現・明治政府を心底恨んでいました。そして剣心に道を諭された左之助と異なり、月岡はいまだ政府への復讐を企てていたのです……。

月岡は政府を己の手で叩き潰すその日のために、10年かけて大量の炸裂弾を開発。そして内政を統括する内務省に攻撃をしかけようとしていました。その凶行に誘われた左之助は、いくら炸裂弾があるとは言え一個人の力で打破できるほど明治政府はヤワではないと悟りつつも、月岡に加勢。そして決行当日の夜、二人は内務省に乗り込みますが、事態を察した剣心に阻止されます。それでも諦めようとしない月岡は左之助に気絶させられ……。

自宅で目を覚まし、なおも熱冷めやらぬ月岡が左之助に向かって、「目的のためには手段を選ぶ必要などない!」と檄を飛ばすと、左之助は「それじゃあ赤報隊は本物の『ニセ官軍』になっちまうな」と言い返します。

さらに左之助は「政府が汚ェからって何もこっちまで合わせるこたあねェ」、「じっくりでもゆっくりでもいいさ あの世で隊長が笑ってみてくれるやり方で俺はいかせてもらうぜ」と続けます。月岡はその言葉を受けて心変わりし、以降はあくまで絵師として、政府の非道を正す生き方を見つけるのでした。

 

 

■地力で上回る拳打の師・安慈に対する「絶対に負けられない」想い

国家転覆を企む志々雄真実討伐のために一人京都へ旅立った剣心を追い、修行がてら左之助も京都へ向かいます。その道中で出会ったのが、志々雄の部下である十本刀の一人である安慈(あんじ)。左之助は安慈から「二重(ふたえ)の極み」という必殺技を教わりますが、その後に敵方と知り、二人は志々雄のアジトで対決することに。

明治政府の破壊を目的に志々雄の傘下に入った安慈に対して、左之助は「俺だって明治政府は大嫌えだし許す気もしねェ お前みてーに今でも時々ブッ壊したくなる」と一部は同調。しかし「その明治の中で懸命に生きている連中と、そのために未来を信じて闘ってる奴だっている」、「希望を持っている者がいる限り、生殺与奪はこの俺が許さねェ」と説き、「絶対に負けられねェ!」と強く拳を握ります。

かつて剣心との戦いでも同じ発言をした「絶対に負けられねェ」という台詞ですが、今回は言葉の重みが違うと剣心も理解。さらに剣心は、「純粋な力は左之助よりも安慈が数枚上手」と洞察しつつも、「左之助には守りたいと思う者たちのため絶対に負けられない強い思いがある」と勝利を信じます。そして、実際に左之助は安慈を撃破し、改心させることに成功。左之助の強い想いが宿った拳によって、拳打の師でもある安慈を救うことができたのです。

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