【鬼滅の刃】アニメ未登場の伊之助の母までネタバレ解説! 人気キャラのスゴい母たち
2016年に連載が開始され、アニメ化や映画化を経て大ヒットシリーズとなった『鬼滅の刃』。本作に登場する勇敢な剣士たちのなかには、亡き母から大きな影響を受けているキャラも少なくありません。今回は人気キャラたちの亡き母のエピソードを振り返ります。
■竈門炭治郎、禰豆子の母・葵枝/炭治郎の石頭は母譲り!
主人公・竈門炭治郎と妹の禰豆子の母・葵枝は、夫である炭十郎の死後、6人の子供たちを女手一つで育ててきました。裕福ではない生活のなかでも決して弱音を吐かず、兄弟に等しく愛情を注ぐ、強く優しい女性だったのです。
炭治郎は修行を受ける前から頭突きだけで鬼を倒せるほどの石頭を持っていますが、こちらは母譲り。葵枝もかつて、猪を頭突きのみで撃退したというエピソードを持っています。鬼舞辻無惨の襲撃によって殺されてしまいますが、死後も炭治郎や禰豆子のピンチの際に夢に現れ、進むべき道を示してくれる存在なのです。
■煉獄杏寿郎の母・瑠火/強く生まれた者としての生き方を示す
映画化され、興行収入400億円越えを記録した、「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」で活躍した炎柱・煉獄杏寿郎。彼は作中で、自らを犠牲にしてまでも後輩である炭治郎たちや乗客たちを守りました。この行動は亡き母・瑠火の教えが大きく影響していると思われます。
体が弱く、死期が迫っていた瑠火はある日、幼い杏寿郎に「弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です」と説いていたのです。杏寿郎はその言葉を胸に抱いていたからこそ、「俺は俺の責務を全うする!! ここにいる者は誰も死なせない!!」と迷いなく鬼に立ち向かっていけたのでしょう。
■嘴平伊之助の母・琴葉/母から受けた愛が後の伊之助に…
猪の被り物を被った嘴平伊之助は、猪に育てられていたため、本人も自分には母親がいないと思って過ごしていました。しかし、無限城戦で十二鬼月の「上弦の弐」である童磨と対面した際、彼の語りによって伊之助の母親の人物像が明らかになったのです。
嘴平琴葉は旦那からの暴力と姑からの執拗ないじめに耐えかね、童磨が教祖として振る舞う万世極楽教に伊之助を抱いて訪ねてきました。しかし、琴葉は童磨が信者を喰っていることに気がついてしまい、寺院を飛び出すのです。そして、追ってきた童磨から守ろうと伊之助を崖から川へ落としたのでした。
そんな話を聞いているうちに伊之助も、幼い自分に「命にかえても伊之助は母さんが守るからね」と語りかける母のかすかな記憶を思い出しました。伊之助が後に愛を知ることができたのは、幼少期に注がれた母からの愛を覚えていたからなのかもしれませんね。