40代のころ「60歳になったらなにをやりたい」と考えていたのか…を還暦間際の初老男子が、あらためて振り返ってみた!

コラム

 

『スポニチAnnex』によると、お笑いコンビ『バイキング』の小峠英二(45)が、10月30日に放送されたラジオ番組『アッパレやってまーす!』(MBSラジオ)に出演し、「60歳になったらやってみたいこと」を語っていた……らしい。

 
小峠曰く、「60歳になったらやってみたいこと」は二つ──一つは「タトゥーを入れる」。理由は「50代はまだアレだけど、60になったらさすがに誰もなんも言わないだろうと。今はいつ脱ぐかわからないから」とのこと。そして、もう一つは「育毛をやってみる」。理由は「15年経ったら(=60になったら)薬(や施術)ももっと進化しているだろうから」……なのだそう。

 
私は来年還暦を迎える、いわゆる「45歳の小峠が妄想する15年後」のまさしく“間際な年ごろ”にいるわけだが、とりあえずは現時点でタトゥーを入れる予定も希望もなく、いっぽうで育毛は市販の発毛剤を定期的に塗る程度のことはやっている。まあ、小峠が15年後にやりたいことをアラカンの“別人”が実践していようがしていまいが、そこらへんはどーだっていい話なんだが、そんな彼のトークを聞いていると、

 
「私が15年前の45歳あたりだったころ、はたして私は60歳になったらなにをやりたい、どうなっていたいと考えていたのか?」

 
……が、やおら気になってしまったので、あらためて自身の記憶を手繰り寄せてみた。

 
まず、「タトゥーを入れたい」とチョッピリ似ているのかもしれないが、私はいささか出っ歯気味ゆえ「歯を全部入れ替えたい」とは想っていた。が、一本一本「櫛(くし)の歯が抜ける」かのごとく、自歯がじわじわと抜け落ちていく昨今……図らずも総入れ歯状態になってしまう日もそう遠くない(のでは?)……と予測される。多少の時期的な誤差こそあれ、その願いは「皮肉にも…だが、かなった」と言ってよいだろう。

 
あと、当時は昼夜逆転のぐちゃぐちゃな日常をすごしていたので、「村上春樹みたく判で押したような規則正しい生活をしてみたい」、さらにできれば「東京以外の京都か金沢か沖縄に移住して…」とも想っていた。これに関しては、前者はほぼ実現できているが後者は実現できていない。正直なところ、リモートワークが飛躍的なスピードで主流となりつつある近年、「移住」は決して不可能じゃない。しかし、私が所属している二つの草野球チームが都内を中心に活動しているため、東京から離れるという選択に踏ん切ることができないのだ。

 
しかも、私のもう一つの「還暦になったら絶対にやりたいこと」が、「ゴメスがエースで四番の俺様草野球チームの結成」(※ちなみに、チーム名は「護牝」で、ユニフォームはピンク!)であるからして、ますます「移住」はむずかしい。なんのツテもない異郷の地で一から草野球チームをつくるのは、途方もないコミュニケーション能力と体力を要するのである。

 
……と、ここまでは比較的、具体性のある“かつてのプラン”ばかりを並べてみたが、私が“あのころ”一番真剣に考えていたのは、とにかく60歳くらいまでに

 
「性に対するリビドーから解放されたい」

 
……ということ、コレに尽きる! リビドーを原動力とする「モテたい!」なる煩悩さえ完全に枯れ果ててくれたら……この半生では一度たりとも味わうことができなかった“永遠の安らぎ”のようなものを得られるに違いない……のだけれど、まだまだそんな兆候は残念ながら1ミリも見え隠れしていないので、この“目標”は70歳、古稀にまでスライドしておこう(笑)。

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