【劇場版・名探偵コナン】いつの間にかハリウッドの大作アクション映画並になっていた
2021年までに24作のアニメ劇場版を上映している『名探偵コナン』。一部のファンからは“劇場版は爆破モノ”と称されるほど、劇場版は派手な演出が多い。そんな劇場版のなかから、ハリウッドアクション映画を観ているようなド迫力シーンを3つ紹介。
■『名探偵コナン 異次元の狙撃手』/コナンがビルからダイブ! 闇夜を貫く名シュート
まず紹介したいのが、2014年に公開された劇場版第18弾『名探偵コナン 異次元の狙撃手』だ。本作は、サブタイトルにあるように、アメリカの海軍特殊部隊「SEALs」に所属するスナイパーが登場するのだが、注目は主人公・江戸川コナンが見せたスナイパーレベルのキック力だろう。
そのシーンは物語終盤に登場。東京を一望できる高層ビル「ベルツリータワー」の展望台を訪れていた毛利蘭や少年探偵団のメンバーは、連続狙撃事件の真犯人と居合わせてしまい、蘭が人質に取られてしまう。明かりがあれば犯人を狙撃できるという状況で、花火ボールを所持していたコナンは、向かい合うビルから犯人めがけて弾丸のようなキックを見せるのだった。
このとき、コナンのいるビルの屋上は、タワーの展望台とは高低差がかなり大きかった。そこでコナンは、「伸縮サスペンダーベルト」を屋上に巻き付けてなんとビルから飛び降りる。そして着地と同時に「キック力増強シューズ」で地面を蹴り上げ、空高く飛び上がったところで、「ボール射出ベルト」からボールを出し、展望台目掛けて蹴り上げる超絶アクションを見せたのだった。
■『名探偵コナン 純黒の悪夢』/1歩間違えれば転落する観覧車上での壮絶バトル!
次に紹介したいのが、2016年に公開された劇場版第20弾『名探偵コナン 純黒の悪夢』。この作品では、大人気キャラクターの安室透が劇場版に初登場しただけでなく、因縁の相手である赤井秀一との共演も話題になった。注目したいのは、そんな二人が観覧車の上で対峙するシーンでのアクションだ。
黒の組織を迎え撃つために遊園地の観覧車に潜んでいた赤井。だが、赤井の存在に気づいた安室が彼の前に立ちはだかる。普段は取り乱すことの少ない安室が、怒りの形相で殴りかかるこのシーンは、ファン人気も高い名シーンとして知られている。
観覧車のてっぺん、不安定な足場での決闘は一歩間違えれば落下死してしまう危険もはらんでいる。にもかかわらず、2人はアクロバティックな格闘を披露した。結果的にコナンが仲裁に入ることでこの戦いは幕を閉じたが、もし続いていた場合、どんな結果になったのかも気になる迫力満点のシーンだった。
■『名探偵コナン ゼロの執行人』/時速180kmで魅せた安室透の超絶ドライブテク!
最後に紹介したいのが、2018年に公開された劇場版第22弾『名探偵コナン ゼロの執行人』。今作は人気キャラの1人である安室が、2016年の『名探偵コナン 純黒の悪夢』以来、2年ぶりにメインキャラとして劇場版に再登場を果たした回だ。内容も安室がメインのストーリーになっており、安室の女性ファンたちからアツい支持を集めた。
時速180kmの猛スピードカーアクションが観られるのは物語終盤。大勢の人で賑わう大型リゾート施設に、無人探査機が落下することを知ったコナンと安室。二人は安室の愛車マツダRX-7のFD3Sに乗り込み、落下予測地点に急行する。
発進からとんでもないスピードを出していた安室の車は、やがて時速180kmに到達。それでも間に合わないと思った安室は、速度をそのままに首都高の車両間を片輪走行でくぐり抜け、キャリアカーをカタパルトに大ジャンプ! さらに着地したモノレールのレール上を爆走していると目の前からはモノレールが……。しかし、安室は卓越したドライブテクで、対向列車の脇を片輪ですり抜ける神業を披露するのだった。