『ドラえもん』全員わかる? 原作に意外と登場するのび太のマイナークラスメイト4人

コラム

citrus 文月

 

のび太のクラスメイトといえば、ジャイアン、スネ夫、しずか、出木杉が代表的なキャラ。しかし、原作では彼ら以外にも地味に多くの定番モブキャラが登場するのだ。そこで、今回はマイナーだが原作ではよく見かけるのび太のクラスメイトを4人ご紹介。

 

 

■正美/登場回数はまさかの2桁越え?

まずは、原作初期によく登場した「正美」というキャラクターを紹介していく。平均的な背丈をしたメガネをかけている小学生の男の子であり、藤子・F・不二雄作品でよく見かけるデザインをしている。

コミックス第9巻『トレーサーバッジ』では、ひみつ道具「トレーサーバッジ」を利用して暗躍するのび太を不審がるジャイアン、スネ夫とともに登場。また、その他にもコミックス第3巻『ミチビキエンゼル』では、野球をしているシーンなどで彼の存在を確認することができる。

そんな正美だがコミックス愛蔵版である『100年ドラえもん』の購入特典「引くえもん」によると、登場回数は25回とかなり多い部類に入る。コミックスを見返してみると、意外な話で正美を確認することができるかもしれない。

 

 

■片倉サブロー/藤子不二雄のチーフアシスタントがモデル?

次に紹介するのが、こちらも原作初期に登場した「片倉サブロー」。坊主頭の男の子であり、父親が学者であるなどの設定はあるが、パッと見たところ目立つところはない平凡なキャラクターだ。

だが、そんな彼はドラえもんのモブキャラのなかでは名字と名前が確認できる稀有な存在でもある。名字はコミックス第1巻『かげがり』、名前は第7巻『ねこの手もかりたい』などでチェックが可能である。

また、彼の名前は藤子不二雄のチーフアシスタントを務めた漫画家・片倉陽二氏がモデルになっているとも言われている。片倉氏はチーフアシスタントの他、ドラえもん世界の基礎設定を解説した『ドラえもん百科』を連載していた過去を持つ人物。他にも、彼がモデルとされているものが作中には登場するので、気になった方は探してみてはどうだろうか。

 

 

■安雄とはる夫/テレビアニメでもよく見るザ・脇役コンビ

最後に紹介するのが、テレビアニメでも見かけることが多い「安雄」と「はる夫」。安雄はよく赤と黄色の帽子を被っている男の子、はる夫はジャイアン並に体格のいい小太りの男の子である。このふたりはセットで描かれることが多いため、印象に残っている方も多いだろう。

安雄は、ジャイアンがキャプテンを務める野球チーム「ジャイアンズ」のメンバーであったり、塾に通っていたり、お化けが苦手だったりする男の子である。しかし、彼を語るうえではずせないのは、大山のぶ代版のテレビアニメ第1話『ゆめの町、ノビタランド』で登場した帽子の少年のことだろう。この話に登場した帽子の少年は、原作に登場せず、アニメでもそのまま登場しなくなってしまったので、安雄と同じキャラクターではないのか、とファンからは長らく考察されてきた。だが2019年に放送された水田わさび版の同話のリメイクにおいて、安雄と帽子の少年が一緒に登場したため、この説は否定されたことになる。

はる夫は、大食いキャラクターとして活躍を見せることが多いが、それ以上に彼は珍エピソードに縁がある登場人物でもある。コミックス第41巻『恐怖のディナーショー』では、ジャイアンの料理とリサイタルがセットになった「ディナーショー」に参加しないために、氷水を40杯食べて40度の熱を出すという離れ業をやってのけた。またコミックス第15巻『こっそりカメラ』では、ほじった鼻くそを丸めてボールを作っていたことが明らかるなど、少々奇行が目立つ地味にインパクトのあるキャラクターなのだ。

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