2日目のカレーは美味しいけど、食中毒を起こす危険も?! ポイントは調理後の保存方法
ある幼稚園でこんな事件が起きた。次の日に催されるイベントのために教員と園児みんなでカレーを調理。出来上がったカレーは次の日、再加熱しみんなで食べた。
その……数時間後! 腹痛や下痢の症状が……集団食中毒だった!
そう、これはニュースなどでも取り上げられている2日目のカレーは危険! という事例。本当に2日目のカレーは危ないのか? その理由は何なのか?
その前に、2日目のカレーライスは本当に美味しいのか実際に確かめてみた。出来上がってすぐのカレーと、一晩置いた2日目のカレー。見た目は2日目の方が全体的にとろみも出ていて、確かに美味しそう!
では科学的には違いはあるのか? 「美味しさ」を数値で測定することができる味覚センサーにかけてみた! すると、出来上がりすぐより、2日目のカレーはコクと旨味が出ているのがわかった。専門家によると「2日目のカレーは作りたてに比べて、旨味と旨味の後味が強くなっていることが分かった」とのこと。
一晩置いたことで野菜の成分が溶け出し、「酸味」がマイルドになり「うま味」が際立ったのだ。つまり、2日目のカレーは見た目や雰囲気だけでなく本当に美味しかったのだ!
■「ウェルシュ菌」の危険性とは?
では本題の2日目のカレーに潜む危険とは何なのか!? 実は、2日目のカレーには「ウェルシュ菌」という菌が大増殖している可能性があった!
ウェルシュ菌は土や水の中や動物の腸内など、自然界に幅広く生息している菌。特に鶏・牛・魚などが保菌していることが多くカレーの中の食材に付着したウェルシュ菌が、少量存在している可能性がある。
そんなカレーを調理後そのまま放置しておくと……45度前後に温度が下がった時、ウェルシュ菌は大増殖を始める。そのまま一晩おけば、鍋の中は菌だらけに! このウェルシュ菌を大量に体内に取り込んでしまうと、菌が毒素を出し、腸内の粘膜が傷害され、腹痛や下痢が起こる。基礎疾患がある人だと重症化してしまうことも……。
そしてこの菌はかなり厄介で、熱に強く再加熱しても消えない! なんと100度で、4時間加熱しても完全に死滅しないことも。
そしてウェルシュ菌は嫌気性の菌で、酸素がない環境を好むため、カレーやシチューなど酸素が入りづらい料理で繁殖する!
では、どうしたらいいのか!? カレーを常温保存と冷蔵保存でどれだけ菌が増殖するか24時間後に調べてみた実験があるが、常温保存だと1日でなんと菌が1万倍に増殖! 一方、冷蔵保存では菌は10倍程度にしか増えなかった。つまり冷蔵保存すれば安全に2日目のカレーを食べることができるのだ!
しかも菌が一番増殖する45度の時間をいかに少なくするかが重要! なのでカレーを作った後は速やかに冷やし、冷蔵もしくは冷凍するのが良い。容器などで小分けにすると冷めやすいので、なお良い!
番組でも2日目のカレーが常温だとどれくらい菌が増殖するか実験してみた。すると……なぜか常温で24時間経ってもウェルシュ菌が検出されなかった! これは一体どういうことなのか?
専門家によると……「菌の入る可能性のある肉は、最近加工・製造・販売の環境が整ってきているため、昔と比べると消費者の方々が買って手にするものは、基本的には食中毒になる危険性のものはかなり少なくなってきていると思う」とのこと。最近は衛生管理が進んでいて、食材に菌が付着したり、保管中に菌が増殖したりすることが少なくなってきているのだという。
さらに2021年6月、HACCP(ハサップ)と呼ばれる衛生管理法が義務化された。これは、最終的な製品だけを検査していた往来の検査と比べて各工程においてしっかりと管理し、より徹底した衛生管理を行う手法。これにより今後もさらなる安全が期待されている!
なので精肉店やスーパーで買ってきた食材でしっかり調理、再加熱をすれば、2日目の常温保存してしまったカレーでも食中毒の危険性は少ないのだ! とはいえ菌を0にすることは不可能! 安全のため、カレーはしっかりと再加熱、早めに冷蔵、冷凍保存しましょう!(2021年9月14日OA)
ザ!世界仰天ニュース
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