『進撃の巨人』3つの兵団とそれぞれの役割解説…意外とちゃんとは知らないのでは?
2021年4月9日に販売された『別冊少年マガジン』の5月号で、ついに11年半の連載に幕を下ろした大ヒット漫画『進撃の巨人』。今回は壁内人類存亡のために作られた、3つの兵団の役割をご紹介したい。
■調査兵団:壁外に赴き、人類の未来に心臓を捧げる
調査兵団は、3つの兵団の中で唯一壁外での活動を行う組織。紋章は盾に2枚の翼が重なったデザインをしており“自由の翼”を表している。
壁外調査を主な活動目的としているため、巨人との遭遇・戦闘が避けられず、戦死率が非常に高い。そのうえ、希望者も少ないことから人員不足が続いている。
壁外での過酷な任務をこなすには相当な実力が求められるため、生き残ってきたメンバーはいずれも精鋭ばかり。主人公エレン・イェーガーが入団した際の、第13代団長エルヴィン・スミスは、統率力を持つカリスマ性の高い人物で、曲者揃いの調査兵団を見事にまとめあげていた。
■駐屯兵団:壁の警護と市民の安全を守る
駐屯兵団の役割は、壁の補強と警護、壁内の治安維持を行うこと。紋章は盾に2つの薔薇が描かれたデザインをしている。
壁内に巨人が侵入してきた際には、巨人を食い止め、市民の避難を率先して行うため、調査兵団の次に巨人と戦闘する確率のある兵団と言えるだろう。
駐屯兵団の司令官である老齢のドット・ピクシスは、柔軟かつ大胆な判断を下せる人物。トロスト区奪還作戦では、エレンの巨人化能力にいち早く利用価値を見出し、大胆な作戦を実行に移した。
■憲兵団:壁内の警察業務と王の警護を務める
憲兵団は壁内での警察業務と王の近衛兵を担当する兵団。紋章は、盾にユニコーンが描かれている。憲兵団への入団を志願できるのは、訓練兵時代の成績上位10人のみ。
3つの兵団のなかで最も権力を持っており、政治的影響力が強い。また、巨人との接触率が最も低い組織でもあるので、職権乱用や職務怠慢、戦闘意欲が低い部分が目立つ描写もある。だが、身の安全を確保したい新兵にとって、内地で安全に任務をこなせる憲兵団の人気は高いのだ。
また、憲兵団のなかでも王都を守る役目を負っているのが中央第一憲兵団という組織。さらにその中央第一憲兵団のなかには「対人制圧部隊」と呼ばれる秘密組織もあり、彼らは王政に不都合な人間の暗殺や、重大な情報の隠蔽などの情報操作を行なっているのである。中央第一憲兵団の秘密については、同じく憲兵団の師団長であるナイル・ドークでさえその詳細は把握しておらず、王政府の陰謀に深く関わってしまっている兵団とも言えるだろう。