「早起き × 運動」で脳が活性化する? 巨大企業のCEOが実践する成功の習慣

コラム

 

ペンシルベニア州立大学で陸上競技をしていたマーク・パーカーがナイキ(当時、ブルーリボン・スポーツ)に入社したのは1979年。彼がシューズデザイナーを務めた80年代や90年代に『エアジョーダン』や『エアマックス』などの大ヒットスニーカーを世に送り出し、ナイキは飛躍的な成長を遂げました。

 

彼が同社CEOに就任したのが2006年。すでにブランドを確立したナイキを、さらなる巨大企業へ成長させるというミッションが課せられました。

 

彼の習慣は、毎朝5時に起きて1時間みっちりと運動すること。これが成功につながります。

 

大前提として、朝早く起きればそれだけビジネスに使える時間が増えます。早起きはパーカーだけではなく、ウォルト・ディズニー・カンパニー、スターバックス、Appleなど多くの大企業CEOの習慣です。

 

さらに運動をすることにより、体内時計のスイッチが入りやすくなります。運動は脳に酸素を送り込み、「β-エンドルフィン」の分泌を促進し、やる気を誘発。毎朝の運動は、思考力、想像力、集中力などの脳機能を向上させるのです。

 

ハーバード大学のジョン・J. レイティ博士が、イリノイ州の公立高校の学生に「毎朝、運動をしなさい」と指示。それを実践した生徒たちの学力が上昇し、この高校は全米学力1位になりました。心拍数を上げる運動は、脳に酸素を送り込むので、脳の活性化につながります。レイティ博士は、「朝起きたときに息が上がるくらいの運動をすることで、脳がベストの状態に覚醒する」「運動は脳を鍛える」という持論を説いています。

 

朝5時に起きて1時間みっちり運動をするパーカーも、オンラインショップの充実、アプリの提供、顧客データ管理徹底など、時代にあった施策を次々と打ち出します。80~00年代に流行したスニーカーの復刻版は、当時は商品を買えなかったミドルエイジと当時を知らないヤングエイジの双方から人気を集めました。

 

パーカーがCEOを務めた14年間に、ナイキ社は、売上高2.6倍、営業利益2.2倍の増加を記録。ナイキを年商約4兆円の世界的巨大企業へと導いたのです。

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