コイツだけはむっちゃ悩む! 「一番好きな男性漫画家ランキング」調査に、もし私が回答するとしたら…!?

コラム

 

ネット版の『サライ』が、日本最大級ドラマ口コミサイト『TVログ』内の情報Webマガジン『TVマガ』を運営する『株式会社WonderSpace』が、10代〜50代の男女500名を対象にアンケート調査を実施して統計された「一番好きな男性漫画家ランキング」ってやつを紹介していた。

 

なかなかにマクロ目線な……しかし、マクロに過ぎるぶん、一体どんな顔ぶれになるのか予想もつかない……すなわち結果が気になって気になってしょうがない、私の好奇心をおおいに掻き立てくださるじつに秀逸なアンケート・クエスチョンである。さっそく、その「ベスト10」をみてみよう。

 

1位:尾田栄一郎

2位:鳥山明

3位:冨樫義博

4位:手塚治虫

5位:井上雄彦

5位:青山剛昌

7位:あだち充

8位:荒木飛呂彦

9位:諫山創

10位:浦沢直樹

10位:久保帯人

 

さすがに幅広い年齢層からのリサーチだけあって、若手作家から中堅・ベテラン・大御所……までをまんべんなく網羅する、 “回答者側の誠実さ” もかいま見られる “いいラインナップ” であった。あくまで厳正なる “投票” によって導き出された順位なので当然ではあるものの(笑)、文句をつけるつもりなんぞ、さらさらない。

 

じゃあ、もし仮に! 自分が回答者の一人だったら……はたして、私は「一番好きな男性漫画家」として、誰に一票を投じるだろう???

 
まず、私が大好きな野球漫画としては『アストロ球団』『ワンナウツ』『ラストイニング』の3つが挙げられるが、これらは「漫画家」というよりは「作品」が好きなので、「一番好きな漫画」ならまだしも「一番好きな漫画家」とするには、やや弱い? ……となれば、私が愛してやまない「野球」を一生かけて描き続けた水島新司先生の名を書くのがスジ(?)なのではなかろうか。

 

「好きな漫画家」と問われた以上、前出した水島先生のように「もはや代表作を選べないほどにいくつもの名作を世に輩出している漫画家さん」を選ぶべきなのでは……とも思う。だったら、手塚治虫先生、それに赤塚不二夫先生といった “神様” レベルはもちろんのこと、まだご存命の漫画家さんだと浦沢直樹先生あたりも “候補” とすべきであろう。なんだかんだいって本宮ひろ志先生の激アツ系男根主義的な作品もほとんど持ってるし……。

 

あと、「漫画家」を「絵師」として解釈するならば、池上遼一先生、それにその嘉作ぶりゆえ神格化された感がある江口寿史先生も忘れてはならない……が、個人的な “想い入れ” という観点に従うなら、私は、かつて『ビジネスジャンプ』(※現在は『グランドジャンプ』)で連載されていた『麗羅』という作品で原作者としてタッグを組んでいた(故)三山のぼる先生に貴重な一票を投じたい。とにかく、女性を美しく……さらには “一般誌コード” の範囲内でエロティックに描いてくださる、まさに “孤高の天才” でありました。あらためて合掌させていただきます。

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