達観すれば極楽浄土!? 今、若者のあいだで再評価されつつあるらしい「マインドギャル」という名の悟りの境地

コラム

 

平成初期に一世を風靡した「ギャル」が令和の時代に再ブームとなっている、しかし令和の10代〜20代の「Z世代」は必ずしも「ギャルっぽい外見」を目指しているわけではない、彼女ら(あるいは彼ら、も)が本当に憧れているのは「ギャルのマインド性」なのです──と、そんなことが書かれている記事を、「ミレニアル世代のビジネスパーソンを主要ターゲットに幅広い分野のニュースを配信すること」をコンセプトするネットメディア『Business Insider Japan』が配信していた。一体どーいうことなのか??? さっそくクリック&スクロールしてみると……どうやらこーいうことらしい。

 

最近の女子高生のあいだでは平成ギャルの格好を(コスプレ感覚で)真似して、ただ街を歩くという遊びが流行っている。TikTokなどでもその手の投稿が目立つ

でも、彼女らが本当にやりたいことは、ギャルの「見た目」を楽しむことではなく、内面を「ギャル化」すること

「内面がギャルっぽい女子(もしくは男子も)」のことをZ世代は「マインドギャル」と呼んでいる

「マインドギャル」の二大基本理念は「ウチら可愛い!」「生きているだけでえらい!」

 
なるほど! コイツは一見浅いようで相当に奥が深い、じつに鋭い洞察……だと思った。「ギャル」という人種の本質(のほぼすべて)を

 
「ウチら可愛い!」

 

「生きているだけでえらい!」

 
……の、たったこれだけで言い表しているのが、まずすごい。

 
「ウチら可愛い!」には

 
・ギャル特有のポジティブシンキング

・他者と比較しようがないほどの狭いエリア内で生息するギャルならではの排他性

・自分に都合の悪いメディアや(SNSを含む)ネット上での流言はことごとくシャットアウトするギャルの情報選別力

・衣食住の「衣」のみにウエイトを置くギャルさながらのシンプルな感性

 
 
「生きているだけでえらい!」には

 
・ギャル特有のポジティブシンキング

・人生目標を「死なないこと」だけに設定するギャルならではの等身大的な刹那性

 

……と、仏教史観にも通ずる(かもしれない?) “教え” が、10ワード前後の短文二つにぎっしりと詰まっているのだ。

 
この “マントラ” に倣(なら)って、多少の意訳を加えながら「ギャルっぽい日常」のシミュレイトしてみると……こんな感じになるのではなかろうか? 


都会から離れた田舎で、テレビやネットからは最小限の情報のみを得て、SNSは限定された「親しい仲間」だけでひっそりと…。そして、たまのオシャレを楽しみ、今日一日も「呼吸ができたこと」に喜びを見いだし、明日に備えて消灯する…。

 
うん! いかにもZ世代が “理想” としそうな、ある種の “極楽浄土” ではないか!? もし「週に2回の草野球」が許されるなら……私もちょっとだけ憧れてしまう “悟りの境地” なのであった。

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