お泊まりデートでカップルがヤラかしがちな失敗を、願わくば回避するために私が心がけているたった一つのこと
「女性の恋愛を応援する」をスローガンに掲げるWebメディア『愛カツ』が、「あーあやっちゃった…カップルのお泊り失敗談4選」なるタイトルの記事を配信していた。冒頭には、
2人の距離が縮まる、幸せなお泊りデート♡
普段とは違う一面が見える分、ハプニングが起こりやすいことをご存知でしょうか?
……との煽り文が。おっしゃるとおり! さっそく、その「4選」ってヤツを見てみよう。
(1)女子の体を触るとムダ毛が…
[男子側の言い分]いい雰囲気になってスキンシップしてみたら思いのほか肌がチクチクしてびっくり!
(2)女子の「だめ」「やめて」を本気にし…
[男子側の言い分]こう言われて、まだ早いのかと思ってそのまま寝ちゃうと、朝起きたら彼女がむちゃくちゃ怒っていた。
(3)女子のいびきがすごくて…
[男子側の言い分]うるさくて全然眠れず、次の日の運転もきつかった。でも、それを指摘することもできずモヤモヤ…。
(4)女子が泥酔してそのまま…
[男子側の言い分]いろいろ話とかもしたかったのに、彼女が酔い潰れてそのまま爆睡。がっかり…。
なるほど! どれもかしこもたしかにありがちなエピソードばかりではあります!! とくに(2)と(4)は、せっかく万全のプランを立ててから仕事のスケジュールも調整し、それなりのお金も突っ込んで捻出した “一泊二日” (※これが “二泊三日” なら話は変わってくる。一泊めの失敗を二泊めで取り戻すことも可能になってくるからだ)が “台無し” となってしまったカップルからすれば、相当に痛恨な失態であり、(1)(3)と比べてもその深刻度が段違いなのは申すまでもない。
ただ、成人してからの約40年間で酸いも甘いも噛み分けてきた百戦錬磨の私としては、
「プラトニックな関係のカップルが初のお泊りデートで結ばれる確率は60%くらい」
……という、いささか控えめな数字を見積もっている。そう! 必ずしも「お泊まりデート=チョメチョメ(※←超死語)」という定則が成り立つとはかぎらないのだ。
そりゃあ、女子側の「ダメよ」「イヤよ」を鵜呑みにしてしまい、 “未遂” と終わってしまったことも何度かあった……と思う。私のジャッジが「慎重すぎなのでは?」「女ゴコロを理解してない!」と指摘されたら返す言葉もないんだが(笑)、そこらへんの意思表示はもう少々「わかりやすくやってよ〜」とコッチ側としては愚痴の一つも漏らしたくなる。かつて、私の友人女性に「男に全額支払わせて高級温泉旅館にお泊まりするのは好きだけど、絶対に最後の一線は死守すること」に生きがいを感じる剛の者がいたが、その彼女は「単なる金づるでしかない男」とお泊まりする際、『パタリロ!』だとか『寄生獣』だとか浦沢直樹先生の伏線多すぎな長編作品だとかのコミック全巻を持参し、「食事と風呂以外は読書に専念する」というシールドを常に張り巡らせていたという。ヤル気がないならせめてそれくらいの明確な “サイン” を提示してもらえたほうが、メンズ側としてはありがたい。
たとえば、温泉に浸かって全身の血流を良くしたあとに、美味しい食事に舌鼓を打ちながらしこたま飲んで、相手もしくは自分が「泥酔→爆睡」ってケースも何度か……いや、何度もあった。稀に(いかにも気がやさしげで押しの弱そうな相手だったら)確信犯でコレをヤッちゃう女子も実在すると聞くが、まあたいがいは不可抗力、すぐそばに寝床があるという環境下においては、ついしでかしてしまいがちな凡ミスであろう。しょうがないと言えばしょうがない顛末ではあるのだが、いくら人間の出来た私でも翌日はぶんむくれ……仮に爆睡してしまったのが私側であっても軽い逆ギレ状態ともなりかねず、いずれにせよ “一泊二日” の “二日目” に確実な悪影響を及ぼす、できれば避けたい事例だったりする。
したがって、本来だと「ショートケーキのイチゴは最後まで取っておく」性格ではあるものの、ことお泊まりデートにかぎれば、私は
「まずクライマックスな行為は先に済ませておく」
……ことを信条にしている。温泉旅行に例えれば、
「旅館到着→温泉→クライマックス→食事(&飲み)→温泉→飲み→就寝(→体力と気力次第では再びクライマックス)」
……という順番である。こうすれば、万一 “拒絶” の憂き目に合っても、まだ時間はたっぷり残っているのだから、態勢を整え直したうえでなんらかの “挽回” のチャンスも増えてくる。「初のお泊まりデート」に若干の不安を抱いているアナタにこそ、ぜひともオススメしたいテッパンのコースだと、私は断言したい!