うっかり寝坊で「人生終わったな…」レベルの大遅刻! そんなとき、アナタなら…まずなにをする?
お笑いコンビ『極楽とんぼ』の加藤浩次(52)が、4月9日に放送された『人生最高レストラン』(TBS系)に出演し、「人生が終わった……」と感じた瞬間について告白していた。
なんでも加藤はまだ若いころ、けっこうな遅刻癖があって、過去にTBS系の帯番組だった『はなまるマーケット』に寝坊のせいで大遅刻してしまったことがあった……のだそう。起きてパッとテレビをつけたら、司会の薬丸裕英が「本日、まだ加藤くんが来てません」と現状を説明しており、そのとき加藤は、
「ああ……オレの人生、終わったな」
……と思い耽り、一本のタバコに火をつけた……らしい。
ここまでの加藤の “やらかし” 話を聞いた直後、(『人生最高レストラン』で)共演していたお笑いコンビ『サバンナ』の高橋茂雄(46)は、
「早う行かんかい!」
……と神がかったタイミングでツッコミを入れ周囲を笑わせていたが、私はこの加藤のエピソードを聞いて、猛烈なる共感をおぼえてしまった。うん、私もたぶん大遅刻したら同じことをしていただろうな……と。いや、実際にしたことがある。その経緯(いきさつ)はこんな感じであった。
高知県の某所に出張の日──朝一番に私のケータイがガンガンと鳴りまくる。前日、午前5時まで飲んでいた私は(おそらく)10度目くらいの着信音でようやく目が覚め、留守電を確認したら、
「ゴメスさん! 今どこですか!? 飛行機、あと◯分で出発しちゃいますよ!」
……と、この日に同行予定だった編集者が「あと◯分」の◯部分を5分刻みにカウントダウンした、悲壮感あふれるメッセージがいくつも入っている。時間を見ると、飛行機の離陸まであと5分……。空港に住んでいたとしても間に合うか間に合わないかギリギリの絶望的なタイムリミットである。で、そのとき私はどうしたか? そう「人生終わったな……」と、呆然と空を見ながらつぶやき、そして……一本のタバコに火をつけた。
こういうとき……ヒトはパニックとなり、一体なにをすればいいのか、なにから手をつけるべきなのか……がわからなくなってしまう。だから、とりあえずはタバコを一本吸って、
「遅刻の言い訳はどうしよう?」
「エアーの高知便って、一日にどれくらいあるのか?」
「当日予約はできるのか? 値段はいくら?」
「そもそも、これから急いで高知に行っても、取材に間に合うのか?」
……モロモロ、徐々に頭を整理しながら、気を落ち着かせるしかないのだ。結局のところは、編集者が高知空港に到着するころに、
「前日から風邪っぽくて体調が悪く、寝坊してしまいました。でも、もう大丈夫です」
……とだけ言い訳して、その後は編集者の指示を仰ぐことにした。当然のこと、編集者は私の苦しい言い訳を鵜呑みにするはずもなく、(電話口で)半分キレ気味な口調で
「一応、ぼくがインタビューしておきますので、ゴメスさんはその録音データを起こして原稿を書いてください」
……と捨て台詞を吐かれ、事無きを得たのだが(※全然、事無きは得ていないのだがw)、その後、その編集者から仕事が来ることは二度となかった。
50代になったあたりからは、どんなに前日飲みすぎても朝6時には必ず目が覚め、朝4時半起床の早朝草野球のときでも、スマホのアラームが鳴る前にその設定時間をOFFにするのが “お約束” となりつつある私は、もはや寝坊で遅刻することは、まずあり得ない。駅ネットなどの一般化によって、この数年は大幅な遅刻をしたこともない。
それはそれで「悪くないこと」であるのに間違いはないのだけれど、若さゆえの「大寝坊→大遅刻」といった、ヒリヒリとしたあの感覚をもう一度だけ体感してみたい……といった想いを、ふとよぎらせてしまうのは、やはり不謹慎……なんですかね? ハイ! 不謹慎です!!