【注意】突然できた発疹から地獄のかゆみに襲われた女性…その原因は春が旬の "あの食材" だった!?
今が旬の春の山菜。冬の厳しい寒さに耐え成長するため、栄養豊富な上に生命力がかなり強い! そんな春の山菜と言えばタケノコ! 芽を出して2日で2mまで成長する! ここからさらに放置すると……皮がめくれはじめ、1か月後には青々とした立派な竹に!
一方で春の山菜には、ほろ苦さやえぐみの元となるアクがあるのも特徴。アクとは、虫などに食べられないよう身を守るためのものなのだという。そのアクを取り除くのには非常に手間がかかる。だが、そのアク抜きをめんどくさがって行わないと、トンデモないことが起きる!
夫と2人の息子と暮らすYさんも、アク抜きを十分しなかったためにトンデモない目にあった１人だった! ある日、夫が仕事で遅くなることもあって、彼女は実家で子どもたちと夕食を食べていた。食卓には、タケノコご飯にタケノコの煮物、そして天ぷらなど豪華タケノコずくめ! なぜなら、実家の父がタケノコ掘りに出かけ、たくさん採ってきたから! でも、このタケノコにはちょっとエグみがあった。アク抜き担当の父に確認すると……ちゃんとアクは抜いたという。
タケノコのアクを抜くには、水を張った鍋にたっぷりの米ぬかを入れ、弱火でじっくりと茹でる。こうすることで、えぐみの原因となるシュウ酸が米ぬかに含まれるカルシウムと結合し、取りのぞかれる。さらに1時間ほどじっくり煮ることで、タケノコに含まれる仮性アレルゲンのコリンという成分も抜けていく。実はこのコリン、大量に摂取してしまうと、とんでもないことが起きる物質! とはいえ、コリンは煮たあとにしばらく水にさらすだけでほとんどなくなる。アク抜きさえしっかりしていれば、なんの問題もないのだ。
で、自信満々にアクを取ったと言い放った父だったが、実は……米ぬかが足りず、かなりいい加減なアク抜きだった! でも……Yさんはエグさなんて気にせず、ここぞとばかりにたくさん食べた。ちなみに子どもたちはタケノコがあまり好きではないため、ほとんど食べない。父母もおつまみ程度にしかタケノコを食べなかった。こうしてアク抜きをしてないタケノコをたくさん食べたてしまったYさん。この後、地獄を見ることに!
彼女を襲った地獄のかゆみ、それは寝ている時に起きた……突然足に強烈なかゆみが襲ってきたのだ! しかし、原因がわからない……なのでこの症状を夫から水虫をうつされたと勘違いした! 翌朝、家事をしていてもムズムズ……足の裏全体にポツポツと発疹ができ、それがたまらなく痒かった! しかも掻けば掻くほど痒くなる……まさに地獄のかゆみ! あまりに痒いので、子どもたちが幼稚園に行っている間に皮膚科を受診。しかし、順番がなかなか回ってこない……そこで彼女は駐車場へ向かった! とんがった砂利を踏み、痒さを痛さで誤魔化した! それほど痒かったのだ!
病院にきて3時間後、やっと診察室へ。ようやく、かゆみの原因がアク抜き不十分なタケノコの食べ過ぎだと判明した!
今回、父親のアク抜きが適当だったため、タケノコに含まれるコリンがたくさん残った状態だった。コリンを大量に摂取すると、皮下組織の中の肥満細胞が刺激され、ヒスタミンという物質を放出する。このヒスタミンが、血管を広げ蕁麻疹のような腫れや、かゆみを引き起こす。だから、大量にアクの抜けていないタケノコを食べた彼女だけ超痒いという、地獄の症状が出た! かゆみがどんどんひどくなったのは、蕁麻疹が出たあと、思わず強くかきむしってしまったため、さらに蕁麻疹が広がり悪化してしまったと考えられる。それからというもの、父がタケノコ掘りに行った時には細心の注意を払っている!
今が旬のタケノコ。しっかりアク抜きをしてください! （2021年4月20日OA）
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