人気YouTuber・ヒカキンから学ぶ、「絶対に炎上しない方法」とは? 自身の執筆スタイルを振り返ってみた

コラム

 

「炎上しない男」としても名を轟かせてきた人気YouTuber・ヒカキンが5月20日、自身のYouTubeチャンネルで披露した「絶対に炎上しない方法」に続々と反響が寄せられているという。

 
動画タイトルは

 
「【大人向け】ヒカキン流、炎上回避法7箇条。この動画が広まると炎上がこの世から無くなります」

 
──その「7箇条」とは、

 

 (1)LINE・DMはすべて流出する、通話もすべて録音されていると思うこと

 
(2)裏アカウントをつくらない

 
(3)デジタルタトゥーを常に意識する

 
(4)ネットでマイナス発言はしない

 
(5)アンチと付き合わない

 
(6)不特定多数の人がいる所には行かない

 
(7)常に最悪の事態を想定する

 
……という内容で、最後には

 

 「でもさ、なんか悲しいよね…。こんなに抑えこまなきゃいけないんだから。でも、本気で(炎上を)回避したいなら、参考にしていただけたらと思います。炎上しそうな人に教えてあげてください」

 
……と、自身の複雑な心境も語っていた。

 
前述の一連の経緯(いきさつ)を報じていたネット版の『FLASH』は、

 

 たしかに(この)「7箇条」を実践する生き方は、生半可な覚悟でできるものではない。それだけにSNSでは、ヒカキンが見せた圧倒的 “堅実さ” に、驚きと称賛の声があがっている。

 
……と、そして、総論としては「ストイック」と評したうえで、本動画を引用リツイートした「ホリエモン」こと堀江貴文氏による

 

 「確かに炎上はしないと思うけど、それだとつまらないよね人生が。。」

 
……なる “ぼやき” も紹介している。

 
さて。ここまでを読んで、親愛なるcitrus読者の皆さまはどのような心象を胸に抱いたことだろう? 私は正直、そこまで「ストイック」だとも「生半可な覚悟でできるものではない」とも「人生がつまらない」とも思わなかった。「7箇条」のどれも、私個人としてはわりと当たり前に気を配っていることばかりで、その “日々の配慮” にストレスを感じたことはまったくない。そもそも「気を配っている」といった自覚すらない。

 
流出して困るモノなんてなにもないし、裏アカなんて面倒臭いモノはつくりたくもないし、デジタルタトゥーに関しては過去に一度イタい目にあっているのでw際どい画像や映像は絶対にネット上には流さないし、私のことを嫌いなヤツ(=アンチ)となんて目も合わせたくないし、人見知りゆえ不特定多数が蠢(うごめ)く場は苦手だし、60年も生きていたら「常に最悪の事態を想定する」のは普通だし……。

 
だから、ヒカキンとはレベルこそ違えど、私も「意外と炎上しないコラムニスト」(笑)として(一部の)編集者やクライアント様からは(たぶん)重宝されている。

 
唯一「ネットでマイナス発言はしない」という “禁” は、たま〜に犯しがちだったりもするけれど、たとえばここcitrusで芸能人の悪口を書くときだって、10貶(けな)したら、必ず1〜2は褒める……ように心がけている。これも「炎上防止」というよりは、ただ他人に罵詈雑言を浴びせ続けるのがメンタル的にしんどいから、「褒める」ことによって毒抜きをしているだけ……つまり、単なる「セルフマネージメント」的なテクニックの一環なのである。

 
堀江氏みたいに好戦的なバトルマニアからすれば、たしかに「つまらない人生」なのかもしれない。だが、私みたいな

 
「自分のコラムを恣意的に炎上させてまでPVを稼ぐくらいなら、誰にも読まれないままひっそりと有象無象なネットコンテンツのゴミ山へと埋もれていくほうがマシ」

 
……といった事なかれ主義的な考えの持ち主からすれば、「ヒカキンの炎上しないための7箇条」は

 
「共感の意しか脳裏によぎらない模範的なマニュアル」

 
……でしかないのだ。

こちらの記事もおすすめ!
スマホをいじっていると撫でてほしそうに近寄ってくる猫…しかし "あること" を飼い主に気づかれてしまい虚無顔に

スマホをいじっていると撫でてほしそうに近寄ってくる猫…しかし "あること" を飼い主に気づかれてしまい虚無顔に

ページトップ