『ドラゴンボール』選り抜き 凶悪な敵だったことを忘れそうなピッコロのギャグシーン
『ドラゴンボール』のピッコロと言えば、いざというときに頼りになる頭脳明晰でクールなナメック星人。屈指の人気キャラであるが、物語が進むにつれて従来の冷静さは影を潜め、ネタシーンが増えてきた。今回はそんなピッコロのお茶目なシーンを3つ解説。
■悟飯を食べるのではないかと疑われるシーン
はじめに紹介するのは『ドラゴンボールZ』第6話より、ピッコロ初めてのギャグシーン。サイヤ人の生き残りで孫悟空の兄であるラディッツが突如地球に襲来し、悟空の息子・悟飯を連れ去ってしまう。ラディッツに立ち向かう悟空とピッコロだが、ラディッツの戦闘力は高くふたりは追い詰められる。
最終的にはピッコロの必殺技である魔貫光殺砲でラディッツを撃破するが、代償として悟空が犠牲に……。その後、悟飯の潜在能力の高さに気づいたピッコロは戦闘技術を叩き込むため連れて行こうとするが、その際にクリリンに「お、おまえ食べる気だな…!」と怪しまれてしまう。
これには思わずピッコロも「食べるかっ!」とツッコむ。わずかなシーンであったものの、敵であったピッコロがギャグに加わるシーンを見て驚愕し、思わず笑ってしまう視聴者も多かったのではないだろうか。
■自動車教習所でやらかしてしまうシーン
次は『ドラゴンボールZ』第125話より、悟空とピッコロが運転免許を取得しようと奮闘するエピソードをご紹介。アニメオリジナル回であるものの、その内容の濃さから今でもファンの間で語り草にされている神回である。
チチに今どき免許を持っていないことを怒られ、自動車教習所にやって来た悟空とピッコロ。当初はトラブルがありつつも教官から真面目に指導を受けていたが、途中で闘争心に火が付いたピッコロとレース勝負をすることに。挙句の果てには教習車を大破させてしまった……。
その後、崖崩れに巻き込まれた幼稚園バスを助けるなどの活躍をしたものの、結局免許は取れずじまい。卒業できなかったことに対し、チチはその事実を受け入れられず失神してしまった。
この回では、チチに怒られてたじろいでいたり、車のスピードで悟空に負けたくなかったりするお茶目なピッコロが見られるのだ。なかでも、私服姿のピッコロは見ものなので、ファンならば一度はチェックしておくべき回であろう。
■激突ウルトラブウブウバレーボールで恥じらうシーン
最後は『ドラゴンボールZ』第261話より、無邪気なゴテンクスに翻弄されるピッコロを紹介しよう。強大な敵・魔人ブウに対して、合体技フュージョンで立ち向かう悟天とトランクス。ピッコロはフュージョンのやり方を指導するためふたりに付き添っていた。
やがて悟天とトランクスがフュージョンし、ゴテンクスへと合体。魔人ブウと互角の勝負を繰り広げていくが、その途中で気をリング状に変化させた技「ギャラクティカドーナツ」を連続で放出し、ブウを丸めて球型に閉じ込めることに成功する。
喜ぶピッコロにゴテンクスは、球型に閉じ込めたブウを使ったバレーボール「激突ウルトラブウブウバレーボール」を行って、ブウにダメージを与えようと狙う。「いくわよーーーっ!!」というゴテンクスの掛け声に、ピッコロは恥じらいながら「は……はぁ~~~い」とトスを決め、ゴテンクスはブウをアタックしダメージを与えることに成功。
あのピッコロが間抜けな顔を見せながらギャグシーンに参加するなんて……、ドラゴンボール初期から見ていた視聴者からすると笑撃のシーンであっただろう。