そもそも本当に「パパ活=悪」なのだろうか? 友人のパパ活をやめさせたいという相談はもしかしたら "傲慢" なのかもしれない?

コラム

 

女性向けファッション月刊誌『美人百科』の公式サイト『美人百科.com』が、読者からのさまざまな悩みを美容家だとか心理カウンセラーだとかの肩書きを持つ識者が解決する……みたいな主旨の連載企画を配信している。そして、その中の “一回” として「パパ活」に関する相談があった。かいつまんで説明すれば、

 

とある20代の女性が、大学時代から付き合いのある女友だちから「明後日の金曜日、六本木の◯◯待ち合わせでいいですか? 食事は2でお願いします」という誤送信LINEを受けてしまい、追及すべきかどうか迷っている。

 

……といった内容で、今回担当の女性識者は、

 

この「2」は、もしかすると人数のことかもしれないので、まずはいったん静視して、LINE(の誤送信)のことには触れず、さりげなくパパ活をしているのかどうかを探ってみるのはどうでしょう。そのうえで状況を見極めながら「やっぱり私が言ってあげなければ!」という結論に至ったなら、友情が壊れるのを覚悟で、きちんと話をするといいと思いますよ〜。

 

……ってな感じの回答をなされていた

 

まあ、文脈を読み解くかぎり、「2」はほぼ100%「人数」ではなく「額面」──「2万円(もしくは20万円?)」であって、とどのつまりが「パパ活」ってことでしょうな。

 

だがしかし! 「どういうタイミングで、そのパパ活をしているっぽい女友だちを諭すべきなのか?」という話以前に、そもそも「パパ活」自体が「やってはいけないことなのか?」を論じる必要があるのではないか?

 

相談者曰く、その女友だちは「お金持ち(社長令嬢)で、きちんとした企業で働いてもいるので、お金に困っているわけではなさそう」なようで、親にも言えない理由でそれなりに莫大な借金を背負ってしまった可能性もなくはないが、おそらくは「スリル」なり「時間潰し」なり「おじさんの包容力」なりのキーワードを動機とし、ちょっとした小遣い稼ぎも兼ねた “趣味” として、パパ活に勤しんで(?)いる……と推測される。

 

肉体関係にまで及んでしまうのならまだしも、「食事」だけなら、別にかまわないのでは……? 「パパ活」だろうが「ママ活」だろうが、その対価として「食事代+2万円(※もしくは20万円?)」を払っても問題ないと異性側が納得しているのであれば、利害が一致した、むしろ “健全な関係” なのではなかろうか。ボクは絶対に払いませんけどね。奢らされた挙句に「2」なんて(笑)。

 

学生時代の友だちがいつまでも同じ人間のままだと信じたい気持ちはわからなくもない。だが、その友だちだって、社会人になって自分と違った環境に置かれたら、違ったかたちで “成長” していくのだし、学生時代に自分が見えていたその “友だち像” が、じつは “ホンの一部だけ” に過ぎなかったケースもある。そこらへんを踏まえず、ただやみくもに「パパ活(ママ活)=悪」といった自分の頑なな倫理感を押し付けてしまうのは、「余計なお世話」という名の “傲慢” 以外の何物でもない……と、私は考える。

 

したがって、冒頭の悩みに対するアドバイスとは、

 

「いかにして、そのLINEの誤送信を見なかったフリをするか」

 

……を指導するのが正解……だと思うのだが、いかがだろう?

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