「うる星やつら」祝・再アニメ化…を記念して80年代の伝説的劇場版を振り返ってみた!

コラム

citrus 文月

『うる星やつら オンリー・ユー』©高橋留美子/小学館

 

高橋留美子原作の「うる星やつら」といえば、80年代に絶大な人気を誇ったアニメ。10月からはフジテレビの深夜アニメ枠で再アニメ化されており、ファンから大きな反響を呼んでいる。今回はそんな本作の80年代の伝説的な劇場版作品を紹介していきたい。

 

 

■「うる星やつら オンリー・ユー」(1983年)

 

1983年2月11日公開の「うる星やつら オンリー・ユー」。うる星やつら初の劇場版となった本作は、原作初期にあったラムがあたるを追いかけまわすというドタバタ劇に立ち返った作風となっている。

 

ラムたちにエルという女から結婚式の招待状が届く。なんとエルは、あたると結婚式を挙げようとしているのだった。宇宙一の美女と言っても過言ではないほど美しいエルに、ラムは当然のごとく嫉妬。結婚式を阻止しようとするが、実はエルには裏があって……というのがあらすじだ。

 

作者の高橋が絶賛する本作だが、実は上映時間の都合上、尺が大幅に短縮されていた。その後、未使用シーンを加え再編集した「ノーカット版」が公開されている。

 

 

■「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」(1984年)

 

「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」は、1984年2月11日に公開された作品。興行収入こそ「オンリー・ユー」に及ばなかったものの、最高傑作と評するファンも少なくない。

 

学園祭を翌日に控えた友引高校。あたるとラムも高校に泊りがけで学園祭の準備を行うことになるが、なぜかいつまでたっても学園祭前日のまま時が進まず、同じ1日を延々と繰り返す。次第に町は荒廃し、人も消えていくが、このループはいつまでも続くのだった……。

 

アニメ映画の定義を覆した作品として後世のクリエイターに大きな影響を与えた本作。ハリウッド映画化した小説「All You Need Is Kill」や、ライトノベル「涼宮ハルヒの憂鬱」のとあるエピソードは本作を意識して執筆されていたという。

 

 

■「うる星やつら 完結編」(1988年)

 

1988年2月6日公開の「うる星やつら 完結編」は、劇場版シリーズでは唯一原作を映像化した作品となっている。最終章「ボーイミーツガール」が、原作さながらの雰囲気でアニメ化された本作は、ファンの署名により制作に至ったとのことだ。

 

ラムの婚約者を自称するルパは、突如彼女を連れ去る。救出に向かうあたるたちだったが、ルパの企てにより、ラムがあたるからルパに心変わりしたと誤解し、大喧嘩になってしまう。その後、何とか誤解は解けるものの、あたるとラムは素直になれずギクシャク。そこで地球でお化けキノコが大量発生してしまい……。

 

原作ラストシーンもきっちりと描かれた本作。アニメ版最終回とは異なる原作の終わり方となっているので、実は知らないという人も多いかもしれない。

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