福山雅治は90年代から福山雅治だった! “あの頃” のドラマタイアップの名曲3選

コラム

citrus 文月

 

1990年に歌手としてデビューした福山雅治。俳優業で躍進しつつ、着実に音楽業界でもキャリアを重ねていき、日本を代表するシンガーソングライターとなった。そこで今回は、彼のアーティスト人気を不動のものにした90年代のドラマタイアップ曲を紹介!

 

 

■「HELLO」/『最高の片想い』(1995年)

 

1995年2月6日にシングル発売された「HELLO」。1994年3月24日に発売された「IT'S ONLY LOVE」から連続でミリオンセラーを達成した楽曲だ。

 

「HELLO」が主題歌に起用されたのは、1995年にフジテレビ水曜劇場枠で放送された『最高の片想い』。8年ぶりに再会し、北海道へスキーに行くことになった青木公介(演・本木雅弘)、麻生竜平(演・杉本哲太)、関本法子(演・有森也実)。公介に一目ぼれし、彼を追ってゲレンデまで来た加藤くるみ(演・深津絵里)は、何とかして気を引こうとする。しかし、公介は大学の後輩であった法子が忘れられず、くるみはなかなか近づくことができない……というのが大まかなあらすじだ。

 

ミリオンセラーを記録したこともあって、福山の代表曲のひとつにもなった「HELLO」は、全般的にノリノリのロックンロールな曲となっており、カラオケで歌えば盛り上がること間違いなし。またギターの弾き語りも簡単な曲なので、初心者の練習曲にもおすすめだった。

 

 

■「Heart」/『めぐり逢い』(1998年)

 

1998年4月30日にリリースされた「Heart」。こちらは1996年を機に一部の活動を除き活動休止状態にあった福山が、本格的に音楽活動を再開し始めた作品となっている。

 

「Heart」は1998年放送のTBS系金曜ドラマ『めぐり逢い』の主題歌に抜擢された。福山自身が主役としてキャスティングされたこのドラマは、大学院進学を機に上京してきた中田修二(演・福山)と、ダンサーを目指す吉川絵里(演・常盤貴子)の恋模様を描く。結婚を視野に入れていたが、絵里は知人の紹介で勝手にニューヨーク行きを決心。ふたりはケンカしてしまい、そのまま別れてしまうが……。

 

冒頭から奏でられるアコースティックギターのサウンドが爽やかな「Heart」は、サビの「ずっと探してた 君を探してた」という歌詞が印象的。ドラマ内で別れた修二と絵里が互いのことを想う心情を表わしているように感じる。

 

 

■「HEAVEN」/『OUT~妻たちの犯罪~』(1999年)

 

1999年11月7日に発売された「HEAVEN」。オリコンチャートでは、初登場1位を取ることはなかったものの、5週目で無事に1位を獲得。1995年10月2日発売のシングル「Message」以来、実に4年ぶりの1位であった。

 

「HEAVEN」が主題歌となったのは、1999年放送のフジテレビ系ドラマ『OUT〜妻たちの犯罪〜』。会話がなく冷え切った夫婦生活を送る香取雅子(演・田中美佐子)。そんな彼女のひそかな楽しみは、働いている深夜の弁当工場で仲の良いパート仲間と話すことであった。しかし雅子は、ある日同僚の山本弥生(演・原沙知絵)から夫を殺してしまったと相談を受ける。その後、同じ同僚の井口則子(演・飯島直子)、吾妻ヨシエ(演・渡辺えり子)とともに死体の解体、遺棄をしたことにより、雅子の運命は大きく変わっていく。

 

ハードなエレキギターのイントロにラテン調のリズムが乗る「HEAVEN」。「奥さん、人間は燃えるゴミですよ。」という『OUT〜妻たちの犯罪〜』の猟奇的なキャッチコピーにマッチする、怪しげな雰囲気がクセになる一曲だった。

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