『ビーチボーイズ』だけじゃない! 90年代作品で反町隆史がダブル主演で映えたドラマ
最近はイケオジ俳優として人気の反町隆史。7月期ドラマ『オールドルーキー』での敏腕社長役が話題となっていたが、90年代当時の若々しい演技も見ごたえたっぷり。そこで今回は90年代に反町がもう一人の役者とダブル主演したドラマを3作リコメンド!
■『バージンロード』(1997年)
『バージンロード』は、1997年1月6日から3月17日まで「月9」枠で放送されたドラマ。女優・和久井映見とのダブル主演である本作は、安室奈美恵のヒット曲「CAN YOU CELEBRATE?」でも話題となった作品である。
ジュエリーデザイナーを目指す桜井和美(演・和久井映見)は、男手ひとつで育ててくれた父・桜井光(演・武田鉄矢)の反対を押し切って渡米。そこで知り合った東城亘(演・岩城滉一)と恋仲となるものの、彼が妻帯者であることがわかり、別れてしまう。そんななか、父・光が危篤だと聞き、急遽帰国することになった和美は、飛行機で知り合った吉見薫(演・反町隆史)に父を安心させるため、一晩だけ婚約者のふりをしてくれるよう懇願するのだった。
どこか達観している様子を見せる薫を演じる反町は、ワイルドさがありつつ、頼りがいのある男性として映った。彼の時折見せる笑顔に当時の女性たちはメロメロだったとか。
■『ビーチボーイズ』(1997年)
1997年7月7日から9月22日まで「月9」枠で放送された『ビーチボーイズ』。反町と竹野内豊主演の本作は、ラブストーリー主流だったそれまでの月9とは違い、男の友情にフォーカスしたドラマとなっている。
恋人のヒモとして生活していたものの、追い出された桜井広海(演・反町隆史)と、ミスがきっかけでプロジェクトから外されたエリート商社マンの鈴木海都(演・竹野内豊)。接点が何もないふたりだが、民宿「ダイヤモンドヘッド」をきっかけに出会う。自由奔放な広海と合理的な海都は、当初こそ気は合わなかったものの、次第に友情を深めていく……。
『バージンロード』で演じた薫と違い、本作の広海はスケベでお調子者なキャラクター。能天気な彼を見ていると、不思議と元気が出てくると感じた視聴者も多かっただろう。改めて反町の演技の幅には驚かされるばかりだ。
■『Over Time-オーバー・タイム』/1999年
1999年1月4日から3月22日まで月9枠で放送されていた『Over Time-オーバー・タイム』。フジテレビ系ドラマ『GTO』、『ショムニ』とそれぞれ単独主演で確固たる代表作を持っていた、反町と江角マキコを主役に据えたラブストーリー。ちなみに『GTO』11話でもふたりは共演していた。
美容師として働く笠原夏樹(演・江角マキコ)は、男に縁のない女性。同居人の楓春子(演・西田尚美)、鶴町冬美(演・石田ゆり子)とともに北海道へスキー旅行に行った夏樹は、カメラマンの楓宗一郎(演・反町隆史)と出会う。当初はそのまま別れたふたりだが、自宅に戻るとなんと宗一郎が転がり込んできた。何でも勤めていた新聞社でミスをしてしまったとのことだが、それ以上に衝撃だったのが、彼が春子の弟ということだった……。
本作の反町を表わすならば、ズバリ “弟キャラ” 。夏樹は29歳、宗一郎は25歳という設定であり、作中ではしばしば本当の姉弟のように描かれていた。反町のことを弟のようにかわいがり、夏樹みたいに「宗ちゃん」と呼んでみたかった女性は多かったのではないだろうか。