「意味が難しい関西弁ランキング」で16位となった「イキる」の意味を、関西人のゴメスがあらためて考えてみた!

コラム

 

ランキングの専門サイト『ランキングー!』が、2020年に調査した『意味が難しい関西弁ランキング』のTOP20を(再)配信していた(※株式会社CMサイトがインターネットリサーチした数字を集計。有効回答者数:全世代男女11756名)。その結果は以下のとおり。とりあえずはご覧になっていただきたい。

 

 
1位:いらう(=触る)

2位:水屋(みずや)(=食器棚)

3位:なんしか(=とにかく)

4位:わや(=無茶苦茶)

5位:やんぴ・やんぺ(=やめる・抜ける)

6位:おぼこい(=子どもっぽい)

7位:必死のパッチ(=必死になること)

8位:さらう・さらえる(=残った料理などをカラにすること)

9位:アテ(=おつまみ)

10位:三角座り(=体育座り)

11位:いきし・かえりし(=行く途中・帰る途中)

12位:正味(しょうみ)(=ぶっちゃけ)

13位:どんつき(=行き止まり)

14位:からい(=しょっぱい)

15位:ようけ・ぎょうさん(=たくさん)

16位:イキる(=かっこつけてる・調子乗ってる)

17位:ポリボックス(=交番)

18位:くくる(=縛る・束ねる)

19位:カッターシャツ(=Yシャツ)

20位:押しピン(=画鋲)

 
さて。もはや東京生活のほうが長く、ほぼ関西弁は標準語に矯正されてしまったとはいえ、大学卒業までの多感な時期の23年間を(※大学には一浪して入学)大阪で暮らし、現在でも仕事で年に10回以上は大阪や京都を訪れる生粋の関西人である私からすれば……「意味不明なワード」なんぞ当然ながら一つもない。どれも馴染み深いものばかりだ。

 
同ランキングを目にするまでてっきり標準語だと思い込んでいて、東京でも普通に使っていたワードだって、いくつか混じっている。1位の「いらう」なんかもそうだし、あと「おぼこい」とか「さらう」とか「アテ」とか「三角座り」とか「正味」とか「どんつき」とか「からい」とか「くくる」とか「押しピン」とか……(※めっちゃ多いw)。「カッターシャツ」にいたっては「カッター」と略して呼んだりもしている。今では完ペキな標準語をも操るバイリンガルである私だが、たま〜に水商売の女性なんかには会話中「もしかしてお客さん…関西人?」と指摘されることもある。もしかすると、これらの「てっきり標準語だと思い込んでいた関西弁」が知らぬ間に口から漏れているからなのかもしれない。

 
そんななか(どんななか?)、今回の「TOP20」で、あらためて私が注目したいワードが一つある。16位にランクインされた「イキる」である。

 
もちろん、「イキる」というワードが昔から関西に存在すること自体は十分認識しているし、どういうシチュエーションで使えばいいかもわかっているし、私も大阪在住時は頻繁に使用していた。が、「頻繁に使用していた」ころから、この「イキる」の正確な意味が……少なくともゴメス的(※当時はまだ「ゴメス」というペンネームではなく本名であった)には把握し切れず、把握し切れないまま就職で上京──つまり、「イキる」に対するモヤモヤ感はTOKYOに揉まれて忘れてしまっていただけで、いまだ解決していないのだ。

 
前出にあった「かっこつけてる・調子乗ってる」という “翻訳” は、おおよそだと正解であろう。ただ、それだと微妙にニュアンスがしっくりと来ない。

 
私のなかでの「イキる」とは、

 
「なんらかの事情で(※どちらかと言えばポジティブな事情であるケースが多い)精神的にハイテンションとなり、周囲が見えなくなってしまったがゆえのオーバーアクション」

 
……みたいな状態のことを指す。しかし、こういう状態のことを、一言で説明できる言葉がなかなか見当たらない。どなたか「イキる」の “真の意味” をストンと落ちる簡略なかたちで、私に教えてくださる関西人はいませんかね???

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