【SNSで話題】風邪をひいたら「薬をもらいに病院に行く」のは日本特有の習慣か!?

コラム

citrus 編集部

 

SNSでは、ドイツの病院での出来事が話題になっていますが、日本では風邪をひいたら薬をもらいに病院へ行く人が多いのはなぜなのでしょうか。医師の狭間研至さんに詳しくお話をうかがいました。

 

そもそも風邪というのはウイルス性疾患なので抗生物質は効きません。一般的に「風邪薬」と称されているものは解熱鎮痛剤がメインで、症状の緩和を目的としているものとなります。

 

日本の薬局などで手に入る風邪薬(OTC薬)の箱を見てみると、「風邪の諸症状の緩和」と書いてあり、「風邪を治す」とは書いていません

 

狭間先生によると、日本人が風邪をひいたときに気軽に病院に行く理由として、次のような要因も考えられるとのこと。

 

1つめは、「フリーアクセス」であること

 

日本では、すべての人がどこの医療機関でも自由にかかることができます。ちなみにイギリスでは地区によって家庭医が決められていて、自由に病院を選ぶことはできません。

 

2つめは「国民皆保険制度」があること

 

どこの医療機関でも安く受診し、治療をうけることができる制度が整っているということも、風邪などの軽い症状でも医療機関を受診する風潮につながっていると思います。

 

ちなみに、日本は診断書が高額だと指摘する声については…?

 

診断書として無料なだけで医師の診察料が高いという国もあるので、総合的に考えて日本における費用全般が高額だとは言えないだろうと思います。

 

風邪を治すのは自分の力。免疫力。だとすると、温かいモノをたべて水分をとって、寝るのが一番、という狭間先生。風邪かなと思ったら、仕事が休めないから薬をもらいに病院に行くのではなく、ゆっくり休んで治すというドイツ流の考え方を取り入れていきたいですね。

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