【衝撃】「すぎのこ村」って知ってる?「きのこの山」「たけのこの里」には、かつてシリーズ商品があったのです…

コラム

後藤拓也

 

■きのこ・たけのこにライバル商品があった!?

 

昨年7月30日、「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙2019」の開催が発表されました。繰り返される争いに決着をつけるべく、「新きのこ党」の党首に松本潤を、「新たけのこ党」の党首に美輪明宏を迎え、“民意を問う”ことになったのです。

 

そして8月5日に投票がスタート。約4ヶ月にわたって戦いを繰り広げた末、見事に勝利を収めたのは、新きのこ党でした。結果発表後には、「きのこの山・たけのこの里国民総選挙ノーサイド協定」が締結され、約40年も続いた長い争いにようやく終止符が……と、ここまでは余談。

 

総選挙を告知した際の明治のプレスリリースに、「かつて両雄にはライバルがいた!」という、気になる一文があったのです。果たして、きのこ・たけのこのライバル商品とは、どのようなものだったのでしょうか。

 

 

■幻の「すぎのこ村」とは?

 

前述のプレスリリースにおいて、「一時期、三国志さながらに争いながらも消えていった幻のお菓子です」と紹介されていたのは、「すぎのこ村」という商品です。

 

きのこの山が発売されたのは1975年、たけのこの里が発売されたのは1979年のこと。板チョコやチョコバーといった商品がポピュラーだった当時、目新しいチョコスナック菓子として大ヒットを記録しました。

 

これに続けとばかりに、1987年に発売されたのがすぎのこ村。クラッシュアーモンドの入ったチョコレートで棒状のビスケットをコーティングするという、杉の木をモチーフにしたお菓子でした。

 

 

■お店から消えたと思いきや、別の名前で販売されていた!?

 

そんなすぎのこ村は、発売開始から1年ほどでパッケージデザインに変更があり、お菓子のビスケット部分もココア味に変えられましたが、商品名は同じまま、1990年代初頭まで販売は続けられていたようです。一時は好調な売上を記録していたものの、それが長続きすることはなく、出荷が減少してしまったために、残念ながら“廃村”となってしまった模様……。

 

これと入れ替わるように販売開始されたのが「ラッキーミニ」。グリコの「ポッキー」に似た「ラッキー」というスナック菓子の、姉妹品として売り出された商品でした。

 

実は、このラッキーの中身がすぎのこ村。当時、ラッキーが大ヒットしていたことから、それにあやかるために名称を変更したのだとか。ラッキーミニにはその後、アーモンドではなくパフが入ったものや、軸が太いタイプのものなども登場し、2008年まで販売が続けられたそうですよ。

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