「杏さんと唐田さんのどちらが好きですか?」 東出昌大を困惑させた質問に対する“ベストアンサー”を考察する

コラム

 

「でっくん」こと俳優の東出昌大(32)が3月17日、都内で開かれた映画『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』の公開直前イベントトークに登場。今年1月に女優の唐田えりか(22)との不倫騒動が報じられて以来、はじめての公の場ということでイベント終了後に報道陣の囲み取材を受けたものの、そのさなかにあった記者と東出との“とあるやりとり”が一部で波紋を呼んでいる。

 

記者「杏さんと唐田さんのどちらか好きですか?」

 

東出「(しばし沈黙の後)お相手のこともあるので、私の心の内を今ここでしゃべるのは妻を傷つけることになると思うので、申し訳ありませんが、お答えできません」

 

この東出の回答にネット上では、

 

「嫁が好きか不倫相手が好きかの答えに即答できない時点でアウト」

 

「はっきり「妻です!」って言ってくれないんだ、、、」

 

「この答えのほうがよっぽど傷つく」

 

「杏ちゃんを盾に逃げてる感じ」

 

……ほか、非難の声が殺到。いっぽうで、

 

「困難を修復しようと努めている途上にある夫婦への思いやりが微塵もない」

 

「その質問だと、どっちと答えても誰も幸せになれない」

 

「芸能会見史上最悪の質問!」

 

……など、質問をした記者側にも少なからずの厳しい目が向けられているという。

 

私も個人的な見解は後者寄りで、「もう100%観念しきっている相手に対し、これ以上、水に落ちた犬を棒で沈めるような質問を浴びせかけんでも…」とは思った。まあ、こんな甘い考えだから「自分にも身に覚えがあるのか、総じて男性は東出に同情的」なんて風評が飛び交ってしまうのかもしれないが……?

 

3月18日に放送された『バイキング』(フジテレビ系)で、MCの坂上忍は「パニクったってことにしますか」と一刀両断。コメンテーターとして出演していたお笑いコンビ『おぎやはぎ』も「妻ですと言うと、なんで浮気したんだってことになっちゃうから、それも軽い言葉だから言わない、どっちだどっちだ…とパニックになったのでは?」「そう、自分のなかで30秒ぐらい考えたんだろうな…」と坂上の“パニクった説”をフォロー。おそらくそんなところだよな……と、私もこれらの推測にはあらかた合意する。

 

では、今回──はたして東出はどう回答するのがベストだったのか? この期に及んで完璧な回答は、もはやない。が、(東出本人の心情や人道的な面をあえて蚊帳の外に置くなら)「ベスト」……ではないにせよ「まだマシ」な回答は、以下のような感じなのではなかろうか。

 

「今は家庭が大事です」

 

「杏ちゃんor唐田えりか」の個人を特定した固有名詞の2択を、「家庭」というふわっとした一般名詞であやふやな方向へとズラす手法──いわゆる「論点のすり替え」ってヤツである。「家庭のほうが」ではなく「家庭が」とすることによって、比較のニュアンスをマイルドにしているのもポイントだ。とにかく短く簡潔に。そののち「じゃあ、杏ちゃんのほうが大事ってことですね?」と念を押されても「家庭が大事です」と頑なに繰り返せばいい……とは言え、こういう場でこうした冷静なコメントを即座にアドリブで捻り出せるのか……と問われれば、とりあえず私にはまったく自信がありません。でっくんならずとも相当に至難のワザであることに間違いはない。

 

ちなみに、番組中『おぎやはぎ』の矢作兼は「(この“失言”のように)どっちにも気を使える男だから多分浮気するんだと思う」とも語っていた。わりと鋭い分析……な気がしなくもない。

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