「午後の紅茶」の女の人って誰? 考えたこともなかったけど、気にしだすと気になる!

コラム

後藤拓也

※画像はイメージです

キリンビバレッジが展開し、紅茶飲料として大定番となっている飲料ブランド「午後の紅茶」にまつわるトリビアをお届けいたします。いきなりですが、パッケージに描かれている女性が誰なのか、あなたはご存知ですか?

 

 

■「午後の紅茶」の誕生物語

 

2019年には、過去最高となる販売数量5540万箱を達成したという「午後の紅茶」。定番紅茶飲料として、確固たる地位を築いているようです。この人気ブランドが生まれたのは1986年のことでした。

 

1982年には法律が変わり、飲料にペットボトル容器を使用することが認められます。たくさんのペットボトル入りジュースが売り出されましたが、そのラインアップのなかに、お茶や紅茶はありませんでした。

 

ジュースなどとは違って中性である茶・紅茶は、高温殺菌などの高度な衛生管理をしなければならないのだとか。しかし、そうした処理を施してしまうと、色や香りを損なってしまうという問題点があり、ペットボトルで販売するのは難しいと考えられていたようです。

 

その常識を打ち破ったのが、1986年4月に発売された「嘉福烏龍茶」です。キリンビバレッジの公式サイトによれば、「茶葉プラントの設計、抽出技術の設計、微生物管理 、充填技術の開発」といった工夫を重ね、ペットボトルにお茶を入れる際に降りかかる数々の難題をクリアしていったそうです。

 

ここで培われた技術が、ペットボトル入り紅茶飲料開発の礎となったのだとか。また、紅茶特有の冷やすと濁ってしまうという性質を、茶葉の選び方を変えたり、淹れ方を工夫したりすることによって何とか克服。こうして、1986年10月に日本初のペットボトル入り紅茶「午後の紅茶 ストレートティー1.5L」が誕生することとなりました。

 

 

■パッケージに描かれた女性は誰?

 

ここまでは、「午後の紅茶」という商品自体にまつわる誕生秘話をお伝えしてきました。ではそろそろ、気になるそのブランド名やシンボルマークの由来をお教えいたしましょう。

 

「午後の紅茶」のパッケージにあしらわれている印象的なイラストのモデルとなったのは、18世紀~19世紀のイギリスを生きた7代目ベッドフォード公爵夫人、アンナ・マリアです。

 

当時の貴族は、イングリッシュ・ブレックファーストという盛りだくさんな朝食を取った後、昼は軽食で済ませ、午後9時過ぎになってから夕食を食べるというのが一般的だったといいます。そのため夕飯の頃には、相当空腹になっていたのだとか。

 

そこでアンナ・マリアは、午後3時~5時頃にサンドイッチや焼き菓子を食ながら、一緒に紅茶を嗜む“アフタヌーンティー”を始め、これが貴婦人たちの社交として定着していったそうです。

 

そう、この“アフタヌーンティー”を日本語に訳し、「午後の紅茶」という商品名が付けられたのです。紅茶の本場・イギリスの習慣を、日本にも根付かせたいという思いを込めて、ネーミングされたそうですよ。
 

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