「1万円分、移民関係で」熊本の橙書店の店主が「本のソムリエ」と言われる理由がすごすぎると話題に「寿司屋な感じがカッコいい」「私も選んでもらいたい」
伊藤比呂美(@itoseisakusho)さんがツイートした、ある書店の店主に関するエピソードが話題を呼んでいます。
熊本の橙書店は、店主が本のソムリエみたいな人なので、遠く県外から、「1万円分移民関係で」とか「2万円分現代文学のイキのいいところを」とかいう注文が来たそうだ。ありがたい、としみじみ言っていた。
— 伊藤比呂美 (@itoseisakusho) 2020年4月19日
あたしもときどき煮詰まると、駆け込んで「何かない?」と聞く。店主にじーっと見つめられて(今の状態を査定されて)、これは?これは?とすすめられるのを買ってきて読むとどんぴしゃりなのだった。そうやって読んだ本が
— 伊藤比呂美 (@itoseisakusho) 2020年4月19日
「哲学者とオオカミ」マーク・ローランズ(白水社)「夜と霧」ヴィクトール・E・フランクル池田香代子の新訳(みすず)「戦争は女の顔をしていない」スヴェトラーナ・アレクシェーヴィチ(岩波)「きのこのなぐさめ」ロン・リット・ウーン(みすず)まだある
— 伊藤比呂美 (@itoseisakusho) 2020年4月19日
寂聴電話で途切れてしまったが、そうやって橙書店が無農薬の野菜箱みたいに本を売ればいいと言ったら、橙店主が「知らない人にはすすめにくい」という。でもふだん読んでる本や今の悩みや趣味やズンバ(関係ない)などちょっと書き添えれば、ぴぴっと店主には読むべき本がわかると思うのだ。
— 伊藤比呂美 (@itoseisakusho) 2020年4月19日
ちなみにただ送りつけるのではなく、これとこれとこれで1万円5千円というリストを送って選んでもらうそうですよ。もちろん。でないと本は重複するからね。
— 伊藤比呂美 (@itoseisakusho) 2020年4月19日
あたしなんてもう本は「いつ・どこで・買った」版もあると思っています。そしてたとえ著者や訳者が新版つくらなくても、置いておかれるだけで、またこっちの変化に合わせて、本はちゃくちゃくと変化して、いちばん自分に合うかたちになった時点で(本屋で)再会する。それを買って読む。
— 伊藤比呂美 (@itoseisakusho) 2020年4月21日
すごい、まさにソムリエ……! こんな素敵な本屋さん、行ってみたい!
わたしは店主にじーっと見つめられてディミトリ フェルフルストの「残念な日々」新潮クレストブックスを薦められました。
さすが店主、貧しく下品で誇り高い飲んだくれの役立たずな日々の話で私にぴったり大満足でした。
— ダルチザン103 (@103Avenue01) 2020年4月19日
趣味をお話しして注文をお願いしたところ、紹介文に興味をそそられ、全部注文してしまいました。良いお話をありがとうございます。
自分では選ばない本ばかりで今から楽しみです。
— nabe0 (@nabe0_gmail) 2020年4月20日
どうせなら常連になりたいですよね!
熊本にそんなところがあったか。
実に興味深い。
— カピバラ丸 (@kapibara_O) 2020年4月19日
素晴らしいですね!
私もそんな風に本を選んでもらいたいです!
— -K-eden (@eden_code7) 2020年4月19日
読書は人生を豊かにしますよね。 https://t.co/fOriIPSnvP
— 思いついたことと出来事を呟く (@omodekit) 2020年4月20日