ほんこんの「中間を報道しない」ゼロイチ風潮批判にまったくもって同意する!
お笑い芸人のほんこん(56)が5月18日に自身のツイッターを更新。先日、ホリエモンが安倍政権の政策になんでもかんでも反発する昨今のトレンドに対して苦言を呈した
おれは安倍政権に対してとか是々非々で政策判断して賛成反対意見すりゃいいと思うんだけどね。なんでゼロイチなんだろうなぁ。ダメなところもたくさんあるし良いところもたくさんあると思うよ。
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) 2020年5月17日
……とのツイートを受け、以下のような持論を展開していた。
有事の際、世論が「良い/悪い」「肯定/批判」「右/左」に二極化しがちなのは今に始まった話ではなく、“極”に寄れば寄るほどその主張は瞬間的なインパクトを増し、大絶賛されるにせよケチョンケチョンに叩かれるにせよ多くの人たちの目に止まる。
「ぼやんとした意見はもういいから、もっとハッキリした意見を聞かせてくれよ!」
……って理屈が、非常時特有の集団ナチュラルハイな空気を吸って、肥大化していくのだろう。
だがしかし。ほんこんが指摘するところの「ゼロ」と「イチ」の中間地点にあるファジーな意見に触れ、
「う〜ん…それは言えてるかも? でも、ちょっと違うような気もしなくはないし……ありゃ? どっちが正しいのかよくわかんなくなってきちゃったよ〜」
……とウジウジ悩む機会も案外大切なのではなかろうか。
ちなみに、私のコラムは一見だと扇情的な風を装ってはいるものの、じつのところ、炎上するケースは滅多になかったりする。
「アレアレコレはこうである…かもしれないけど、アレアレコレがそうじゃないという反意も理解できなくはない。とどのつまり、最終的な結論はアナタ本人が自分で考えるしかない…と思いますよー」
……みたいな、うやむやかつどっちつかずで、肝心な部分は読者様に丸投げしてケムに巻く体(てい)の原稿を、ピンポイントでまぶすパワーワードとリズム感だけで押し切っているたぐいが大半ゆえ、燃やしたくとも燃やしようがないのである。(たまーにそんな湿気った薪に無理やりガソリンをぶっかけて放火してくる輩もいなくはないのだがw)
物事を「セロイチ」のデジタル思考で迅速に判断する能力は、とくに政治やビジネスの面において不可欠なのは言うまでもない。ただ、その中間にある無数の脆弱な「〜かも?」「〜では?」で〆る、ささやかな疑問の論旨に頭を悩ませてみるのも、時にはまた一興……なのではなかろーか?
それにしても、どちらかと申せばゼロイチ信者のイメージが強かったほんこんサンから、まさかこーいう提言が飛び出てくるとは……ちょっぴり“想定外”ではあった。