【北斗の拳】ヒロイン・ユリアの名言が、もうなんかガチで聖母すぎるのでまとめてみた。

コラム

TND幽介

 

80年代に「週刊少年ジャンプ」の看板漫画として圧倒的な人気を誇り、バトル漫画の金字塔として君臨した『北斗の拳』。男たちの命がけの死闘が描かれる殺伐とした本作で、ヒロインのユリアは慈愛の象徴だった。今回はそんな愛の人・ユリアの名言を振り返る。

 

 

■「あなたはまちがっている こんなことでわたしの気持ちはかわらない むしろ軽蔑する」

 

ケンシロウの恋人であり、南斗六聖拳最後の将であるユリア。その溢れる慈愛の心と絶世の美貌で多くの拳士たちの心を揺さぶってきた。「慈母星」の宿星を持つにふさわしい健気さ、優しさを持ち、命の取り合いをする男たちの激闘を静かに見守る女性、というイメージを持つ人も多いことだろう。

 

しかし、ユリアはそれだけには留まらない強さも持ち合わせている。実際、ユリアはケンシロウの友人であり、自身に惚れ込んでいた男・シンにさらわれてしまった際にそうした怒りや強さを見せているのだ。

 

シンは、ケンシロウをいたぶり、自分を愛しているとユリアに無理やり言わせようとしただけでなく、自らを喜ばせるために人々から宝石や服などを強奪してユリアに捧げようとする。しかしユリアは冷徹にこのセリフを吐いたのである。その後、彼女のために巨大な街全体を捧げたシンだったが、ユリアはこれをも拒絶し、自分のために人々が苦しむのを止めるために、塔から身を投げたのだった……。

 

 

■「ね…生きてるでしょ 暖かいでしょう これが命よ!! あなたもわたしもこうやって生まれてきたの…」

 

シンの元から身を投げたユリアだったが、実は南斗の正統な血統者である彼女を守ると誓った、南斗五車星の面々に辛くも命を救われていたことが判明する。

 

そのなかの一人である巨漢・フドウは、ユリアを幼少の頃から守ってきた。しかし、ユリアと出会う前のフドウは非道の限りを尽くし、修行時代とはいえ、ケンシロウの宿敵となるあのラオウさえ恐れさせたこともあった存在だ。

 

命など蛆虫のように湧き出るもの、くらいに思っていた当時のフドウだったが、あるとき、彼が手にかけようとした子犬を幼き日のユリアが命がけで助けたことがあったのである。そしてこのセリフをフドウに語りかけ、彼は命の温かみを知り、温厚な性格に変貌していったのだった。

 

 

■「このわたしの命でこの世に光をもたらすのであれば………さあ天へ送ってください」

 

物語が進むと、ケンシロウは自身の義兄であり因縁の相手でもあるラオウとの幾度もの死闘を余儀なくされていく。旅の果てに悲しみと愛を知り、ラオウをも凌駕する奥義「無想転生」を身につけたケンシロウ。しかし一瞬の隙ができ、目の前でユリアをラオウに連れ去られてしまう。

 

ケンシロウの強さに驚愕し、それを超えんとするラオウは、連れ去ったユリアを自分の手で殺めることで悲しみを知り、ケンシロウに追いつこうとする。狂気ともとれるこの行動に、ユリアはなんと自ら命を捧げる姿勢を示したのだ。

 

実はユリア、このとき余命数カ月の病を患っていたのだ。そんな儚い己の命なら、ラオウとケンシロウの戦いに捧げようとユリアはこのセリフを呟いた。そんな彼女の行動にラオウは「な…なんという女よ!!」と驚愕し、涙を流したのだった。
 

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