【地獄先生ぬ〜べ〜】究極の強者3選…九尾の狐が出るのは『NARUTO』だけじゃない!!

コラム

TND幽介

 

1993年の連載開始以来、爆発的人気で累計発行部数2000万部を記録した漫画『地獄先生ぬ〜べ〜』。怪異から生徒を守る霊能教師ぬ〜べ〜の活躍を描いた本作には、人間を遥かに凌駕する力を秘めた存在も登場する。今回はそんな作中屈指の最強キャラを紹介したい。

 

 

■覇鬼/“鬼の手”の本来の持ち主であり、絶大な力を持つ地獄の鬼!!

まずは、ほとんどの妖怪を一撃で葬り去れる力を持つ、ぬ〜べ〜の“鬼の手”の持ち主である妖怪・覇鬼を紹介したい。覇鬼は地獄に住む凶悪な鬼の三兄妹の長兄であり、その姿は筋骨隆々、むき出しの筋肉のような体表をした超強力な存在だ。

 

かつて覇鬼は、ぬ〜べ〜の恩師であり、彼を守るために命を落とした美奈子先生の魂を食らったことがあった。その後、教師となったばかりのぬ〜べ〜と激突した際には、ぬ〜べ〜の左手を一瞬で吹き飛ばす実力を見せたものの、自身の中に眠っていた美奈子先生の魂が干渉し、ぬ〜べ〜の左手に封印されてしまう。

 

物語終盤、覇鬼はとあるきっかけで妖力を増し、ぬ〜べ〜の左手から逃れて街中で大暴れしてしまう。だが、人間として童守小学校で過ごしていた三兄妹の末っ子・眠鬼を、身を呈して守ったぬ〜べ〜を見て人間と和解。再びぬ〜べ〜の左手に住まう道を選んだ。

 

 

■金毛玉面九尾の狐/妖狐族の神にして、地獄の鬼をも凌ぐ妖力を持つ存在

次は、作中最強クラスの力を持つと目される金毛玉面九尾の狐(以下、九尾の狐)を紹介しよう。九尾の狐は、かつてインド・中国・日本と三つの国の王朝に忍び込み、世に災いをもたらしたとされている最強の妖狐だ。

 

劇中では、ぬ〜べ〜のライバルである妖狐・玉藻が瀕死に陥るエピソードで登場した。あるとき、玉藻が芽生え始めていた人間への愛ゆえに、あえて完成させなかった人化の術の悪影響で、肉体が瀕死にまで追い込まれていたことが発覚してしまう。

 

玉藻のため、彼を慕う妖狐・石蕗丸に導かれて妖狐族の神である、九尾の狐に助けを求めに訪れたぬ〜べ〜。しかし、人を醜い存在と断じる九尾の狐は幻覚でぬ〜べ〜を翻弄。真の姿を現した際には、ぬ〜べ〜が竦んで動けなくなってしまうほどの妖力を見せつけた。結果的に玉藻の持つ“愛情の力”に一族繁栄の可能性を見出し、彼を癒したことで事なきを得たが、一歩間違えればぬ〜べ〜が命を落とすほどの力の差を見せつけた強キャラだ。

 

 

■オロチ/歪んだ男の野望が生み出した“究極の悪の人造妖怪”!!

 

最後は、シリーズ屈指の大長編「結成!!童守少年妖撃団編」に登場した究極の悪の化身・オロチを紹介しよう。オロチは童守町を覆い尽くさんばかりの巨大な蛇のような体が、黒い球体を中心に八方に伸びた異様な姿をした怪物だ。

 

なんとこの怪物は、人工的に生み出された存在だった。“妖怪博士”の異名を持つ男が、かつて古代の遺物を発見するも相手にされず、さらに愛する妻を遺物の誤作動で亡くしてしまったことで発狂。人間社会への復讐と妻の復活を目論み、遺物の作動のために童守町の子供達の魂を集める邪悪な計画を思いつく。

 

立ちはだかったぬ〜べ〜や玉藻と激突し、激戦の果てに劣勢に追い込まれた妖怪博士だったが、ついに遺物を起動させてしまい、この怪物が世に解き放たれた。その力は絶大で、玉藻も勝ちを諦めたほどだが、5年3組の機転により遺物を使って善の究極妖怪を召喚し、辛くも撃退に成功した。

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