『シン・エヴァ』4軍男子がアスカを恨みつつ好きになっちゃう理由【最終結論】

コラム

citrus 堺屋大地

 

ファン待望の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ完結編となる『シン・エヴァンゲリオン劇場版』。1月23日公開でしたが、公開再延期となってしまいましたね。公開が待ち遠しいばかりです……!そこで今回は恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの筆者が、アスカの魅力について考察します。

 

 

 

■『エヴァンゲリオン』には“旧エヴァ”と“新エヴァ”がある

 

 

中高時代の4軍男子(非モテ)から這い上がった経験をもとに、恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト 兼 恋愛カウンセラーの堺屋大地です。

 

 

さて、『エヴァンゲリオン』には大きく分けて2通りのシリーズがあります。『新世紀エヴァンゲリオン』として、1995年から始まったテレビ版(全26話)と旧劇場版2作からなる通称“旧エヴァ”。そして『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』として、2007年からリブートした『序』・『破』・『Q』、そして完結編となる『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の4作からなら通称“新エヴァ”。

 

 

今回はこの両シリーズに登場するアスカ(“旧エヴァ”では惣流・アスカ・ラングレー/“新エヴァ”では式波・アスカ・ラングレー)をフィーチャーします。

 

 

 

 

■自分の学生時代のスクールカーストトップ女子をアスカに投影

 

 

EVA弐号機パイロットであるアスカは、主人公であるEVA初号機パイロットの碇シンジに反発しながらも、少しずつ惹かれていく役どころ。

 

 

『エヴァンゲリオン』シリーズは人類存亡をかけた使徒との苛烈な戦いを描いた作品ですが、シンジやアスカが学校に通うなど、彼らの日常シーンも丁寧に描かれた作品です。

 

 

内向的でEVAパイロットという以外はごくごく平凡な中学生であるシンジ。対してアスカはドイツと日本のクォーターで茶髪ロングの美少女、14歳にして飛び級で大学を卒業しているという才媛(“旧エヴァ”の設定より)。そんなハイスペックでありながら、勝ち気で気さくなアスカは、当然、スクールカースト的に言えば最上位の女子です。

 

 

さて、男性エヴァファンの間では、よくレイ派・アスカ派論争が巻き起こります。かくいう筆者は俄然、アスカ派なのですが、自分自身の学生時代のカーストトップの女子をアスカに重ねているような気がするんですよね。

 

 

自分もシンジのように内向的で、クラス内で目立つポジションではなく、アスカのようなカーストトップにいる女子と会話をかわしたことはほぼありませんでした。1年間、一緒のクラスにいても総会話時間は5秒とか、そういうレベル。たまたま席が隣のときに、「消しゴム貸して?」と声をかけてもらえる奇跡が1年間に1、2度ある程度です。

 

 

基本的にはクラスで一際目立って輝いている彼女を、教室の片隅からこっそりと見つめるだけ。ちなみに凝視はしません。視線を送っていることがバレるとキモがられてしまうかもしれないので、さりげなくチラ見するのみ。

 

 

だからこそ、『エヴァンゲリオン』ではシンジに感情移入して、自分が憧れていたカーストトップ女子をアスカに投影する。すると、今、自分が生きているこの“世界線”とは違う、「カーストトップ女子と恋仲になる」という世界線を疑似体験できるというわけです。

 

 

筆者に限らず、アスカ推しの男性ファンは、そういうふうにアスカの登場シーンを堪能していた方、けっこういるんじゃないでしょうか…(笑)?

 

 

そして、恥をしのんでさらに掘り下げると、筆者はカーストトップ女子に憧れを抱きつつも、ちょっとした敵意も向けていたのです。カーストトップの女子とカーストトップの男子がクラス内で騒がしくはしゃぐ姿を“ウザって~な”と心の中で糾弾し、カーストトップ同士が付き合っているという噂を耳にすると、大変恨めしく思っていたものです。はい、相当こじらせていたがゆえの嫉妬でしかありません。

 

 

ですから、アスカ派でありながら、愛憎入り乱れた複雑な感情をアスカに向けているのです。筆者のような屈折したアスカ推しのファン、他にもいますよね…(笑)?
 

 

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