えっ! 桑田真澄氏の入閣で巨人軍投手陣が“Matt化”しちゃう!?

コラム

 

かつてのレジェンド右腕投手であり、球団OBでもある桑田真澄氏(52)が、読売ジャイアンツの「投手チーフコーチ補佐」に就任。15年ぶりに古巣のユニフォームに袖を通すことが1月12日、正式発表された。

 
会見に同席した原辰徳監督(62)は、

 
「キャリアはもちろんですけども、ユニフォームを脱いでからもいろんな勉強をしている」

 
……と、コメントし、現役引退後の評論活動や早大大学院での投球動作の研究などを通じ、より研磨された野球理論に大きな期待を寄せている。さらに、桑田氏は、

 
「我々の時代は『たくさん走って、たくさん投げろ』という時代だったと思うんですね。でも、今の時代はテクノロジーの進化で自分が投げているフォームをすぐコマ送りで見られる時代なので、自分の感覚とかイメージ、それと実際の動きが一致するというのはすごく大事だと思っていまして。そういった指導をして、一人でも多くの選手が活躍できることを祈っています」

 
……と、根性論だけに縛られない柔軟な発想を積極的に取り入れていくことを示唆した。

 
桑田真澄の巨人軍入閣──我々トラ党からすれば、もっとも恐れる事態が現実になってしまったというかたちである。桑田氏の野球に対する冷徹な情熱と卓越した知識は、解説を聞くかぎりでもずば抜けているし、これで今年のジャイアンツ投手陣がいっそう手強くなるのは、まあ間違いなかろう。ちなみに、私の投手用グラブは、なにを隠そう『ワールドペガサス』の桑田モデル。見た目の可愛らしさと手のひらに吸い付くかのごとくな使いやすさに負けて、ついつい購入してしまったのだ。幹部組が熱狂的な阪神ファンで占められている私が所属する草野球チームでは、今でも「ヨミウリのグラブかよ!」と、時おり皮肉られたりもする(笑)。

 
そして、『東スポWeb』は「桑田氏が持つ“人間力”にも(球団側からは)期待が集まっている(…はず?)」と分析する。

 
「桑田さんは、Mattさんを厳しく叱ることなく育て、自分がやると決めたことに『周りの評価は気にするな』と教育してきたそうです。その結果、Mattさんは自分を貫いて芸能界でしっかりと自己表現している。親子間での教育ですが、コーチにとって選手は子供と同じ。20代そこそこの選手も多い。そうした教育も若い選手たちの指導に生きてくるのではないか」(球界関係者)

 
つまり、桑田氏が実践してきた、時流にフィットする家庭教育のノウハウによって、ヤングGが“Matt化”し、大ブレイクする可能性も十分にあり得る……といった理屈である。

 
若手野球選手の“Matt化”──仮に具現化できたならば、とても素晴らしい話ではないか。当たり前だが、ここで言うところの“Matt化”とは外見に関して……ではないことくらいはわかっている。が、「外見の自己表現もプロとしての義務」との結論に到った桑田氏の門下生が、極論その高い美意識を見た目にまで発揮させるようなケースがあっても、それはそれで面白い気がする。どんな手段でもかまわないから、とにかくファンの注目を浴びることによって、おのずと集中力を高めていく──そんな新庄剛志氏みたいな“異分子”が続々と巨人軍からデビューを果たしたならば……今から戦々恐々な私なのであった。

 

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