松本人志さえも時には恫喝する藤岡弘、の清廉かつ忖度のない、孤高なる武士道!

コラム

 

私は自他ともが認める「藤岡弘、研究家」である(※「他」は数人しかいないがw)。私は、なぜ日本のマスメディアがもっと藤岡弘、(74)に注目しないのか、もっと大々的にフィーチャーしないのかを常々不満に感じている。不満に感じているから、せめて私だけでも藤岡弘、の近況やインタビューがスポーツ新聞やらネット上やらにひっそりと掲載されたときは、かならず欠かさず、後追い紹介することを己の義務、使命としている。

 
藤岡弘、の公式プロフィールには「俳優」「タレント」のほかに、「剣豪」「国際武道家」という肩書きが加えられている。古武道「藤岡流」を継承する父と、茶道・華道・琴の師範だった母との間に生まれ、6歳からずっと(比喩としてではない)“武者修行”をしてきて、現在も会社に武道場をつくってずっと訓練し続けているのだという。

 
 「藤岡弘、」の「、」は、私ら文筆業者にとって、じつは原稿を書く際やっかい極まりない読点だったりするのだけれど、旧芸名の「藤岡弘」からの改名には「昔の武将は一度“、”を打って決意した。周囲に流されることなく立ち止まり自分を見つめる」「『我未だ完成せず』との自戒を込めて」といった深い意味があるらしい。(“てんで”ダメな男という意味も、さり気なくダブルミーニングされている…とのこと)

 
当然のこと、名言・格言も目白押しな藤岡弘、であるが、なかでも私が一番好きなのはコレ!

 
「3人くらいなら、襲ってきても問題なく対応できます。海外では10人以上に襲われて撃退したことが何度もありました。相手がピストルを持っていたら? 撃たれてもこちらの急所を外させて、相手を殺します」

 
なんのインタビューで、どんな質問をされたのかは不明でこそあれ、物騒この上ないシチュエーションを淡々と語っているぶん、逆に凄みと説得力が滲み出てくる、まことに味わい深い“回答”ではないか。

 
こうも藤岡弘、に首ったけ状態の私ではあるものの、ここcitrusに過去アップされた自身のコラムを振り返ってみると、最後に入稿した「弘、ネタ」は2017年の1月──「研究家」としては恥ずべき怠慢である。

 
そんな藤岡弘、について触れている記事をつい先日、“ようやく”発見することができた。「海外セレブ・国内エンタメの“オンリーワン”をお届けするニュースサイト」を標榜する『Techinsight(テックインサイト)』によると、1月21日に放送された『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)内の特集『冬のモノマネ107連発! 怒られるかも知しれないSP』で、ものまね芸人のGたかし(42)が藤岡弘、に、ある番組の企画で、ものまねの公認をもらいに行ったエピソードを以下のように話していた……のだそう。

 

 
Gたかしは「木刀を1日1万回素振り」さらに「真冬に滝行」をして、そのVTRを藤岡弘、に見てもらい、ものまねの公認を得ようと画策。ところが藤岡弘、はそのVTRを気にも留めず、「木刀とか滝はどうでもいいんだ、あなたかなぜ私のものまねをしているのか、聞かせてもらえますか?」と一言、場の空気はピンと張り詰めた。パニック寸前のGたかしは返す言葉が見つからず、咄嗟に「仮面ライダーや探検隊といった藤岡さんの作品には共通のテーマ“愛”があると思うからです」と言ったところ、それがきっかけとなり「公認」を許可された。

 
バラエティ番組ならでは“仕掛け”を完ペキに無視した、淀みなきド正論! じつに素晴らしいエピソードだ。そして、Gたかしの回想ののち、司会進行役の松本人志(57)も、

 

 
俺も藤岡さんにあんまり調子に乗って話してたら「もういい加減にしろ」と言われた。

 
……と明かしている。私はあまり武士道には詳しくないのだが、「空気を読む」という発想が1ミクロンも介在しない、相手が大物・小物を問わずの日々真剣勝負──そういった「例外」や「忖度」が入り込むスキもない、清廉潔白な生き様こそが「道を極める」といったことなのではなかろうか?

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