【進撃の巨人】もはや巨人よりも「おそろしい子!」なリヴァイさんの恐ろしい名勝負
最終シーズンのアニメ放送も始まり、11年の連載終了に向けて怒涛の展開を見せている漫画『進撃の巨人』。人を食らう巨人との壮絶な戦いを描いてきた本作でも屈指の強さを誇るのが“リヴァイ兵長”だ。今回は彼の強さが炸裂した名勝負を3つ紹介しよう。
■第30話/エレンを奪った女型の巨人に見せた熟練の超絶技巧!
巨人の力を一部引き出せるように改良された過去を持つとも語られるアッカーマン一族。その血を引くと一部の読者に推察されているリヴァイは、“人類最強”の異名を持つ実力者。物語序盤の山場である“女型の巨人”との戦いにおいて、その圧倒的な強さの片鱗を垣間見せた。
巨大樹の森において女型の巨人と接敵したエレン。互角の勝負を演じたように見えたものの、格闘経験の差により惨敗。巨人の肉体から引き剥がされるようにエレンは連れ去られてしまう。駆けつけたミカサは怒りに任せて女型を切りつけるものの、硬質化の能力に阻まれてエレン奪還を果たせずにいた。
そこに駆けつけたのがリヴァイ兵長。焦るミカサを女型から引き剥がし、敵の疲弊を的確に分析。女型の討伐からエレンの奪還に目標を切り替えるやいなや、電光石火の早業で女型の腕を回転しながら切りつけ、次の瞬間には女型の両眼球に剣を突き刺し、かつ、刃を切り離して傷の中に残すことで修復を阻止。その隙を突いて女型の口内に捕らわれていたエレンの奪還に見事成功するのだった。
■第58話/因縁の相手“切り裂きケニー”相手に見せた超高速対人戦!!
次は物語中盤の“王政クーデターパート”で見せた、リヴァイと因縁深い“切り裂きケニー”ことケニー・アッカーマン、そして彼が率いる中央第一憲兵「対人制圧部隊」との激戦を紹介したい。
腐敗した現王政が真の王家ではないことを見抜いた調査兵団の面々。彼らはエレンの力、そして人類の未来を守るために王政へのクーデターを画策していくが、肝心のエレンと真の王家の血を引くヒストリアが中央憲兵たちに誘拐されてしまう事件が発生する
中央憲兵たちが葬儀屋に化けて二人を移送中と踏んだリヴァイだったが、目の前に彼の育ての親であり、中央憲兵最強の実力者ケニーが現れる。しかしリヴァイは、散弾を使うケニーら対人制圧部隊の猛攻撃を疾風のごとき高速移動で避け、同時に数名を切り捨てていく。さらには、飛び込んだ酒場のカウンターにあったライフルでケニーを銃撃するなど、窮地を脱するだけにとどまらない恐ろしい戦闘能力を見せた。
■第81話/宿命の相手“獣の巨人”との戦いで見せた鬼神の如き猛攻
最後は、壁の中最後の戦いである“シガンシナ区奪還作戦”の最終局面で見せたリヴァイの激闘を紹介。ネット上では、『進撃の巨人』の中でもとりわけエモーショナルなこの場面を、リヴァイ屈指の名シーンとして推す声も多い。
壁外の秘密が眠るエレンの生家を目指して、破壊されたシガンシナ区に進軍した調査兵団。しかしそこには、裏切り者のライナーとベルトルト、そして二人を率いる戦士長であり、獣の巨人ことジークが待ち構えていた。獣の巨人の放つ爆撃のような投石攻撃により、調査兵団は壊滅寸前の大打撃を受けてしまう。
エルヴィン団長は自身、そして生き残った新米兵たちによる発煙弾を使った突撃と、その隙を突いたリヴァイによる獣の巨人への奇襲作戦を立案。自殺行為に等しい突撃により仲間が散っていくなか、リヴァイは獣の巨人を強襲。目にも留まらぬ速度で左腕をバラバラに切り裂き、返す刃で両眼球を切りつけ視界を奪うや、アキレス腱を両断し自由を奪う。リヴァイは獣の巨人のうなじの上で、雄叫びをあげながら壮絶な超高速斬撃を繰り出し、飛び出したジークの口に刃を突き入れ、手も足も出さずに完封せしめたのだった。