「町中華デート」で肝に銘じておくべき、たった一つのお約束は「通っぽくふるまわないこと」!?

コラム

 

また「男女の本音を集めた恋愛専門のネットサイト」をコンセプトとする『スゴレン』から拾ってきたネタで恐縮(?)なんだが、『「町中華デート」で彼氏に一目置かれる通っぽいふるまい9パターン』なるタイトルの記事に、ふと目が止まってしまった。とりあえず、その「9パターン」とは以下のとおりであった。

 
(1)小汚い店内や食器ほど「味わいがある」と評価する
(2)冷めるので一度に多くの料理を注文しすぎない
(3)店の実力がわかるといわれる「餃子」を注文する
(4)最初に餃子と料理を一品だけ頼んでボリュームを把握する
(5)餃子にはまず酢だけをつけて味わう
(6)管理が難しい生ビールではなく「瓶ビール」を頼む
(7)四川や東北など地方の特色がある「名物メニュー」を選ぶ
(8)小籠包はスープがこぼれないようレンゲに乗せて食べる
(9)シメの麺類や焼き飯まで余裕を持たせるため白米は頼まない

 
いや、『スゴレン』って……決してお世辞じゃなく、たまに男子目線からしても「なるほどなぁ〜」と、ついつい納得してしまう“恋愛法則”を提言していたりするのだ。けれど、今回の「町中華デート編」にかぎっては……残念ながら「瓶ビールを頼む」以外は(※たしかに「町中華」にはなぜか瓶ビールがよく似合う)「ほぼ全部が不正解」と断じざるを得ない。これが「町」を抜いた「中華料理店デート」でのノウハウを云々と語っているのならまだわかる。でも、「町中華」の餃子はどこもそれなりにカチョーがガッツリ効いてて美味いですから! 酢だけで食すような複雑な味わいは求めてないですから! あと「町中華」のメニューに小籠包なんて、普通ありませんから! 

 
「町中華」の第一人者として著名なライター兼編集者の下関マグロさんは「町中華」の定義について、こう説いている。

 

 
「私が定義している『町中華』は、昭和のころに創業した個人店で、中華なんだけれどメニューにはカレーライス・カツ丼・オムライス…とかがあるお店です。

(「町中華」に入ると)まず、私は厨房の見える席があるかどうかをチェックします。厨房が見えるカウンター席をアリーナと私は呼んでいます。さらに、本棚があって、そこに『ゴルゴ13』があったりすると◎! これまで見たことのないオリジナルなメニューがあるかどうかも重要です。お店の名前を冠したメニューや、店主の趣味嗜好を盛り込んだ『〇〇丼』『××麺』などがあると最高ですね。

 
結論を申せば、「町中華」でのデートってえのは、お洒落なデートの連続にやや疲れた頃合いのカップルにとっての“息抜き”的な効用が見込める、一種の調整的なプランであり、「町中華」でウンチクを垂れながら「通を気取ること」自体がそもそも間違っているのである。つまり、「町中華に不可欠なふるまい」とは、小汚い店内や食器に無理やり侘び寂びを求めることではなく、あまりその「小汚さ」を気にしない「適度な“不潔”への耐性」、さらには「そこそこの味を既知への安堵感に変換できる柔軟性」という名の度量の深さなのではなかろうか?

 
ちなみに、マグロさんが「町中華」で「店の実力」を診断するメニューはズバリ!「中華丼」……なのだそう。

 

 
「具材の炒め加減や餡かけの“とろみ”などの具合でお店の味つけがよくわかります。また、サイドスープがついてくるので、それをいただくとそのお店のラーメンスープの感じも想像できるのです。同じ意味では『五目あんかけ焼きそば』も狙い目なのですが、ない店もけっこうありますからね…」

 

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