会話のキャッチボールを円滑にする2つのキーワード

コラム

 

会話のキャッチボールがうまくできる人は、コミュニケーション能力が高いといわれています。
対面はもちろん、リモートでも同じことがいえるでしょう。
それは、キャッチボールの "本当の意味" を知ると納得できます。

 

キャッチボールにおいて、相手のどこを目がけて投げるのがベストだと思いますか?
おそらく、「相手の胸に目がけて投げる」とほとんどの人が思うでしょう。
ところが、正解は相手のグラブを構える左肩(サウスポーなら右肩)の前なのです。
そこへ投げると相手は次の動作がしやすく(投げやすく)なります。いわゆる「思いやり」ですね。
これこそキャッチボールの神髄であり、この思いにより、会話力が付き、コミュニケーション能力も高まるというわけです。

 

今回は、会話のキャッチボールをうまくする "潤滑油" を2つご紹介しましょう。
1つは「うなずく」で、もうひとつは「相槌」です。

 

「うなずく」とは、もともと「うなじを突く」から始まり、「うなづく」になり、「うなずく」に変わったといわれています。
後ろからうなじを突かれるくらい大きく「うなずく」のが、正しい動きといえるでしょう。
この動きは、会話の際にとくに重要で、人間は反応(レスポンス)があると安心し、癒される動物なのです。
したがって、相手を気持ち良くさせ、どんどん話させるには「うまずく」ことが持って来いなので、ぜひとも意識して、大きく首を動かしてください。

 

相槌」は次の4種類があります。

 

1. 話の内容を受け止める相槌
「なるほど」「そうですね」「そうだね」「そうかもね」「そうかもしれませんね」「まあね」「たしかに」「わかります」「そのとおり」 

 

2. 同調する相槌 
「はい」「うん」「そう」「えぇ」「ふ~ん」「ほ~う」

 

3. 驚き、悲しみ、喜び、疑問、呆れなど、こちらの受け止め方を伝える相槌 
「いいね!」「さすが!」「すごい!」「やったね!」「え~」「はあ~」「う~ん」「うわっ!」「あれまあ」

 

4. 先を話すように促す相槌 
「というと?」「とおっしゃいますと?」「それで?」「で?」

 

これらの相槌が上手に使えると、会話が一問一答にならず、スムーズに続くようになります。
また、聞きたいことをタイミングよく汲み取ったり掘り下げたりできようになります。まさに "潤滑油" ですよね。
相槌のレパートリーは、多ければ多いほどいいといわれています。
試しに一度、知っている(使っている)相槌を書き出してみてください。15個挙げられれば「合格」でしょう。

 

「うなずく」ことと「相槌」を打つこと。
コミュニケーション能力を高めるには欠かせないツール「思いやり」を持って使ってください。
このコロナ禍だからこそ、効果的です。

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